No.174 ハルジオン (H19.5.7)

撮影 H19.5.4 鎌倉市十二所
(キク科アズマギク属)

鎌倉の果樹園への山道では、ハルジオンの花が盛りでした。北アメリカ原産で、大正時代に観賞用として輸入されたものが、戦後各地に広がったといわれます。空き地に、道ばたに、至る所で見ることのできる多年草です。
 茎は高さ30~80センチで、花時にも根生葉が残っています。茎につく葉には葉柄がなく、基部が耳形で茎を抱きます。また、茎は中空です。
 花期は4~7月。頭花の径は1.5~2.5センチで、舌状花は淡紅色や白色です。つぼみのときは下を向いて垂れ下がっています。
 ハルジオン(春紫苑)によく似ているのがヒメジョオン(姫女苑)です。属は異なりますが、同じ北アメリカ原産の帰化植物です。花期が6~10月と遅いことや花時に根生葉が残らないこと、葉の基部が耳形でないこと、つぼみが下を向かないこと、茎が白い髄で満たされていることなどで区別できます。
 ありふれた花ですが、よく見ると美しい花だと思います。

 

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更新日:2023年10月10日 16:11:35