No.172 ツクバキンモンソウ (H19.4.18)

撮影 H19.4.15 葉山町
(シソ科キランソウ属)

葉山の山道で、三浦半島では比較的に個体数の少ないツクバキンモンソウに出会いました。分布は本州の太平洋側(宮城県から和歌山県)と四国で、山地や丘陵の明るい林下に生える多年草です。同属で、日本海側を中心に分布するニシキゴロモの変種だと考えられています。
 茎は数本が直立し、高さは10センチ前後です。葉の表面は葉脈にそって紫色をしており、裏面は全体に紫色を帯びていることが多いようです。葉の縁は、丸みを持った大きな鋸歯が目立ちます。
 花期は4~5月。上部の葉のわきに淡紅紫色で唇形をした花を数個つけます。花冠の上唇は1ミリほどとごく小さいので、雄しべが突きだして見えます。花冠も小さくて、長さは1センチほどです。
 和名のツクバは筑波山で初めて見つかったからですが、キンモンソウについては不明です。

 

<「植物歳時記」に戻る

 

更新日:2023年10月10日 16:18:56