No.87 マンリョウ(H15.1.16)

撮影 H14.1.24 馬堀海岸
マンリョウ (ヤブコウジ科ヤブコウジ属)

 我が家の狭い狭い庭に、植えた覚えのないマンリョウが6本、年々少しずつ背丈をのばしています。今冬は3本が赤い果実をつけました。これは、その写真です。
 補色関係にある常緑の葉と赤い実の色のコントラストは鮮明です。鳥の目にも鮮やかに映るのでしょうか。熟した実はヒヨドリの群れによって瞬く間に食べ尽くされてしまうことがあります。ちょうど、餌の不足する時期でもあるのでしょう。丸呑みにされた実のなかの種子は、硬くて厚い皮に包まれているので、消化されずに排泄されます。このようにして、鳥の行く先々に運ばれて発芽するわけです。
 暖地の常緑樹林内に自生し、三浦半島でもよく見られます。万両の名で縁起のよい植物とされ、また、実の美しさから、広く栽培されています。花期は7月頃です。

 

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更新日:2023年10月12日 11:45:34