No.77 コガンピ(H14.7.15)
撮影 H14.7.7 三浦市 |
コガンピ (ジンチョウゲ科ガンピ属) |
関東地方以西、四国、九州に分布し、草地に生える落葉小低木です。県内では、箱根や丹沢の山地や丘陵にまれに見られる植物ですが、草地の減少に伴い激減しているといわれています。そこから、はるか離れた三浦半島の海岸の2か所で数株が自生しています。 茎は、高さ40~60センチで、細い数本を束生します。その先に花をつけますが、茎は冬になると基部を残して枯れてしまいます。 花期は7~8月。花弁はなく、先が4裂した淡紅色の萼筒です。花の長さは8~10ミリほどです。 同属のガンピの樹皮は製紙の原料として、良質な雁皮紙(がんぴし)が作られました。それより小型のコガンピは、繊維が弱く、製紙の原料にはならないようです。ガンピに似るが役に立たないので、イヌガンピの別名があります。 |
更新日:2023年10月12日 13:29:47