No.45 コバノタツナミ(H13.5.9)

撮影 H13.5.7 観音崎公園
コバノタツナミ (シソ科タツナミソウ属)

 関東南部以西、四国、九州に分布し、海岸近くの日当たりの良い岩の上や林縁などに生える多年草で、三浦半島全域で見られます。
 タツナミソウより小型で、草丈は15センチほどです。丸い葉も小さく、径1センチほどのものを対生します。茎は、シソ科の特徴である四角形の断面です。
 茎や葉の両面には短毛が密に生えているので、別名ビロードタツナミともいわれます。
 淡紫色の花は、茎頂に穂状に、一方に偏った向きに咲きます。花冠は唇形で、筒が長く、元のところで曲がって直立する様子は、招き猫の腕にも似ています。和名のタツナミソウは、一方向をむいて咲く花の群れが、打ち寄せる波のように見えることから名付けられたといわれます。

 

<「植物歳時記」に戻る

 

更新日:2023年10月12日 15:26:16