No.32 クサギ(H12.11.21)

撮影 H12.10.28 毘沙門海岸
クサギ (クマツヅラ科クサギ属)

 日本全土に分布し、林縁や川岸など、日当たりの良い場所に生える落葉低木です。三浦半島でも全域で見ることができます。
 葉は対生し、枝とともに強い悪臭があります。そのために和名は臭木(クサギ)です。
 8~9月、白色の花が枝先に集まって咲きますが、4本の雄しべと1本の雌しべが花外に長く突出しているのが目立ちます。花は、葉や枝と違って良い香がします。
 果実もユニークで、花の時は閉じていた萼が平開し、美しい紅色の星型となり、その中央に、直径6~7ミリの球形で、光沢のある藍色をした実が熟します。
 葉を食用にする地方もあり、果実は染料に、根は薬用として用いられたようです

 

<「植物歳時記」に戻る

 

更新日:2023年10月12日 16:12:19