No.160 ソテツ (H18.7.26)

撮影 H16.7.20 馬堀海岸 
ソテツ(ソテツ科ソテツ属)

前回は、馬堀海岸の緑道で開花したソテツの雄花を紹介しました。今回は、雌株に咲く雌花です。幹の頂きにつく雌花は球形で、たくさんの大胞子葉が集まったものです。淡い茶褐色の綿毛が密生した大胞子葉の上部は羽状で、下部の軸には緑色をした胚珠がついています。受粉した胚珠は秋から冬にかけて成熟し、径4センチほどの赤色の種子になります。
 種子や幹には多量のでんぷんがありますが、有毒物質も多く含むので中毒の危険もあります。沖縄では、飢饉などの際に、水でさらして有毒物質を取りのぞき、食料としてしのいだという話があります。

 

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更新日:2023年10月11日 09:53:10