No.161 クサレダマ (H18.8.1)

撮影 H18.7.16 横浜自然観察の森
(サクラソウ科オカトラノオ属)

 ほぼ日本全国に分布し、県内では箱根仙石原、県央から多摩丘陵にかけて点在しています。山野の湿地に生える多年草ですが三浦半島では見られません。横浜自然観察の森で花期を迎えていました。珍しいので紹介します。
 地下茎が伸び広がって群生し、そこから直立する茎は高さ30~90センチで、上部では枝分かれします。葉は対生または3~4枚の輪生で、ほとんど無柄です。
 花期は7~8月で、茎の頂に直径1.5センチほどの黄色い花を円錐花序につけます。果実は径4ミリの球形で、茶色に熟します。
 和名は腐った玉かと思いますが、そうではなく、江戸時代に観賞用として渡来したマメ科の落葉低木レダマに花の色が似ているからだと言われます。草レダマなのです。別名のイオウソウ(硫黄草)も花の色によります。

 

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更新日:2023年10月11日 09:47:09