No.154 オニグルミ (H18.4.18)
撮影 H18.4.14 馬堀自然教育園 |
オニグルミ(クルミ科クルミ属) |
五十数年前、馬堀中学校の生徒だった時のことです。走水から通う同級生がクルミの実を布の下げカバンから出してくれました。休み時間に、殻を石でたたき割って、種子を食べたのを覚えています。通学路で熟して落ちた堅果を拾い集め、砂浜に埋めて外果皮を腐らせておいたのだそうです。初めての味とともに懐かしい思い出です。 全国に分布する落葉高木です。県内では、箱根や丹沢の山地を除き広く分布しますが、三浦半島では、野生だと考えられるものは走水や観音崎公園のものなど数本のようです。 葉は奇数羽状複葉で互生します。長さは40~70センチと大型で、小葉は5~9対です。 花期は5月で、雌雄同種ですが、単性花です。新葉が開くと同時に花も開きます。雌花は今年出た新しい枝の先端に直立した花序につき、赤く2本の角のようにみえるのが柱頭です。雄花は前年の枝から垂れ下がってつきます。 果実は堅果で房状につき、9~10月に熟すとばらばらに落下します。 和名は、核果の表面の深い溝のようすを鬼の顔に見立てたものだという説があります。 |
更新日:2023年10月11日 10:32:06