No.152 ヤハズエンドウ(H18.3.29)
撮影 H14.3.18 馬堀海岸 |
ヤハズエンドウ(マメ科ソラマメ属) |
馬堀海岸3、4丁目には、横浜横須賀道路の延長予定地があり、30年余の間、大きな空き地が広がっていました。そこでは寄生植物のヤセウツボの大発生が見られたり、ごく身近な植物の季節の変化を観察することができました。しかし、平成17年に道路の建設工事が開始されて、空き地はたいへん少なくなってしまいました。 狭くなった空き地で、今年もヤハズエンドウが花を開きました。本州、四国、九州に分布し、田畑周辺の草原や路傍に生える1~2年草です。県内ではほぼ全域で見られます。 葉は10前後の小葉からなります。小葉の先がややへこんだ形が矢羽に似ることが、この和名の由来だといわれます。托葉には黒紫色をした花外蜜腺があり、蜜を分泌します。 花期は3~5月で、上部の葉のわきに、花柄のごく短い1~2個の花をつけます。紅紫色をした花冠の長さは12~18ミリです。 果実は広線形の豆果で、5~10の種子を入れて黒く熟します。熟すと2片に裂けて、さやがよじれて種子をはじきとばします。 別名のカラスノエンドウの方がよく知られているのでしょうか。 |
更新日:2023年10月11日 10:43:19