No.133 シロバナハンショウヅル (H17.5.6)
撮影 H17.5.3 鎌倉市十二所 |
シロバナハンショウヅル (キンポウゲ科センニンソウ属) |
関東地方南部から近畿地方の太平洋側や四国、九州に分布し、山地や林縁に生育する木質のつる植物です。県内では、丹沢・箱根の山麓や三浦半島の北部に多いようです。 つる性の細い茎は他物に絡みながら覆うように広がります。 対生する葉は1回3出複葉で、長い葉柄があり、裏には軟らかい毛が多く見られます。 花期は4~6月で、枝先に束生する葉のわきから、柄の長い白色の花を数個つけます。下向きに垂れ下った径2センチ前後の花には花弁の代わりに大きな4枚の萼片があります。その中には、多数の雄しべに囲まれた、多数の雌しべがあります。花柄や萼片の外面にも軟毛が密生しています。 同じセンニンソウ属(クレマチス属)に、三浦半島にも点在するハンショウヅルがあります。花の色は紅紫色で、鐘(半鐘)の形をしているので、和名の由来も納得できます。しかし、シロバナハンショウヅルはお茶わん形をしています。二つを比べると花の形だけではなく、葉の形や花柄の長さ、雄しべの毛の有無などが異なるので、ハンショウヅルの白花(品種)としてではなく別種として扱われています。 |
更新日:2023年10月11日 11:49:06