No.114 ナワシロイチゴ (H16.5.17)

撮影 H16.5.14 葉山町一色
ナワシロイチゴ (バラ科キイチゴ属)

 全国に分布し、県内でも全域に見られる落葉小低木です。日当たりの良い道端や草地に生えています。
 茎は直立せずに地表をはって広がり、先端が接地して根を出し、栄養繁殖もします。また、所々から花をつける茎を30センチほどに直立させます。茎や枝、葉柄などには短い軟毛と鋭い刺があります。葉の裏は、短い白綿毛が密生しているので白色をしています。
 5~6月、茎の先や葉のわきから花序を出し、紅紫色の花を上向きに付けます。長さ6~7ミリの倒卵形の花弁は直立し、上部では内側に曲がっていて、雄しべや雌しべを覆っているので、開花しているのにつぼみのように見えます。しかし、開花期には、5枚の萼片が反り返るので、それとわかります。
 果実は直径1.5センチほどの球形で、6月の苗代の頃になると赤く熟し、食べられます。

 

<「植物歳時記」に戻る

 

更新日:2023年10月11日 16:57:06