No.93 カキドオシ (H15.4.7)

撮影 H15.4.3 葉山
カキドオシ (シソ科カキドオシ属)

 つる性の多年草です。日本全国に分布し、県内でもほぼ全域で見られます。湿った道ばたや草地、林縁に生えています。
 春になって芽を出した茎は直立し、5~20センチの高さになります。そして、上部の葉のわきから1~3個ずつの花をつけます。長さ1.5~2センチの淡紫色の花は、シソ科の特徴である2唇形をしています。小さな上唇は上を向き、大きな下唇の内側には濃い紫色の斑紋があります。
 花が終わる頃になると、茎は倒れて地表をはって伸びていきます。また、株もとからも地をはう枝を出し、節から根を出しながら広がっていきます。
 和名は、垣通し(かきどおし)の意味で、垣根を通り越して、その向こうまでつるが伸びていくところからの名だといわれます。
 春の山野を歩くと群れて咲く花がよく目につきます。

 

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更新日:2023年10月12日 11:31:12