No.66 フキ(H14.2.26)

撮影 H12.2.26 津久井
フキ(キク科フキ属)

 フキの若い花茎がフキノトウで、早春に地面から顔を出し、春が訪れたことを告げる使者として、誰にもよく知られた植物でしょう。
 本州、四国、九州、沖縄に分布し、湿った山野や林縁に生育する多年草です。特有のほろ苦さがある葉柄やフキノトウは、食用として多くの人に親しまれています。また、薬用としても利用されてきました。そのため、各地でさかんに栽培もされています。
 地下茎をのばしてどんどん繁殖します。葉は、花が咲いた後に地下茎の先から出ます。 雌雄異株で、雌株の群落のフキノトウは、全て雌花だけということになります。雌株の花は白く、雄株の花は、花粉を出すので黄白色をしています。雄花のフキノトウは、花が終わると枯れてしまいます。雌株は、40~50センチにのびて、冠毛のついた実をつけます。熟すとタンポポのように風に乗って飛び散っていきます。

 

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更新日:2023年10月12日 13:57:05