No.65 キヅタ(H14.2.5)

撮影 H11.1.31 初声
キヅタ(フユヅタ) (ウコギ科キヅタ属)

 つる性の常緑樹です。本州から沖縄までの山野に広く分布し、庭などにも植栽されています。県内でも全域の樹林下で見られます。
 茎から気根を出し、他の樹木や岩などに付着してよじ登り、広がっていきます。
 NO.61に掲載したヤツデと同じウコギ科で、花のつき方や形、実の形もよく似ています。花期は10~12月で、春には黒く熟します。
 セイヨウキヅタと総称されるヨーロッパ、北アフリカ、アジア、カナリー諸島原産のキヅタ属があります。葉に白や黄色の斑が入っていたり、葉の形や大きさに変化があり、観葉植物として、壁面や地表面をおおうグランドカバープラントとして利用されています。また、ヤツデとキヅタの種間交雑種も作られるなど、園芸品種はにぎやかです。
 ブドウ科に、つる性落葉樹のツタ(ナツヅタ)があるので、それと区別するためにこのような和名や別名がついたのだそうです。

 

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更新日:2023年10月12日 13:59:52