No.58 オケラ(H13.10.24)

撮影 H13.10.20 鷹取山
オケラ (キク科オケラ属)

 本州、四国、九州に分布し、日当たりのよい草原や落葉樹林などに生える多年草です。三浦半島では、鷹取山付近の尾根すじでよく見かけます。
 茎は細くて硬く、直立し30~100センチになります。
 茎の葉は、下部では羽状に3~5裂しますが上部では分裂しません。葉の質も硬く、上面は無毛で光沢があり、縁に細かい刺状の鋸歯がならぶのも特徴です。
 花期は9~10月。白色でかすかに紅色がかかった長さ1.5センチの花を上向きにつけます。頭花のまわりを羽状の刺を持つ苞葉が取り囲んでいるのも大きな特徴です。
 若芽は山菜として食用にされ、根や茎は利尿や健胃の薬として、また、正月の屠蘇散にも用いられたそうです。
 古名はウケラで、万葉集にも登場します。

 

<「植物歳時記」に戻る

 

更新日:2023年10月12日 14:25:04