月報 2004年度 7月号

平成16年(2004年)7月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・五ノ井文男
〒239-0831 横須賀市久里浜6-14-3
TEL(046)836-2443(代) FAX(046)836-2445
E-mail: admini@kenkyu.yknet.ed.jp

巻頭 特集 横須賀教育史
研修セクション 教育情報セクション こくばん
「研究所月報バックナンバー」へ戻る

 

巻頭


波長とアンテナ

初夏の日差しを手のひらで遮り、澄んだ青空に視線を向けます。そして、このようなことを考えました。「この大きな空間には、どれほどの情報が電波となって飛び交っているのだろうか ・・・」と。
電波とは、送信側で作られた電流 (電界) により磁界を発生させ、その磁界により新たな電流を発生させます。この電界と磁界が、まるで鎖の輪が連なったように交互に繰り返され、受信側に届けられるものです。
もし電波を見ることができるとしたら、この空間は、常にゆらりゆらりと波紋が広がるように見えるのかもしれません。これでは生活できませんから、無色透明でよいのでしょう。 しかしよく考えてみると、見えないからこそ、確実に情報をキャッチすることのできるアンテナが必要となります。では、どれほどのアンテナを用意すればよいのでしょう。
 私たちは、よく「アンテナを高くして」と言います。これは学校を取り巻くさまざまな状況に対応するためのたとえですが、アンテナを長く伸ばし、高い位置に設置すれば、すべての情報を得ることができるのでしょうか。
たとえば急速に普及した携帯電話は、その使用する電波の周波数が約850MHzあたりです。電波は秒速約300,000kmですから、波長は約35.3cmとなります。アンテナは小型化する機器に対応して、波長の4分の1の長さが採用されています。したがって携帯電話のアンテナは、9cmほどになるわけです。つまり、アンテナの長さは波長で決まる、ということです。
さて、学校にはさまざまな情報が、途切れることなく届けられます。それは児童・生徒の一人一人から発せられるサインであり、保護者からの意見や要望もあるでしょう。また、地域から評価をいただくかもしれません。これら発信源の異なるさまざまな波長に対して、その対応を可能とするための、適切な長さのアンテナが用意されているでしょうか。
 とりわけ不登校や児童・生徒の問題行動は近年増加しており、こうした状況に対応するための具体的、組織的な取り組みを早急に進めていく必要があります。そのためにも、児童・生徒から発せられるサインは、その波長の特性を見極めるとともに、受信には必ず複数のアンテナを用意しておきたいものです。
 今年度、本市は不登校対策を重点施策のひとつとして位置づけました。不登校解消推進本部を設置するとともに、訪問相談員の増員、ふれあい相談員の小学校への配置、「スペースゆうゆう坂本」の新設など、児童・生徒を支援する仕組みが整備されています。しかし、 気になる児童・生徒の初期段階の波長を、敏感に感じ取ることができるのは、学校に張り巡らされている、いろいろな長さのアンテナではないでしょうか。
 各学校においては、地域の中の学校づくりを進めるため、積極的な情報発信や公開を行っていることと思いますが、あわせて、児童・生徒や保護者、そして地域が寄せる大きな期待を受信していただきたいものです。 
        (指導主事 椿本 幸光)

 

▲TOPに戻る

 

特集


子どもの自己実現

新鮮な刺激が生徒の力に
  横須賀市立ろう学校 教諭 宮井 孝典

 本校は生徒数が少ないため、体育の授業は中学部・高等部合同で行っています。それでも人数は15名に届きません。また、この少人数のグループは幼稚部・小学部の頃より共に学校生活を送ってきた生徒達がほとんどで、良い言い方をすれば 「安定した状態が続く集団」、 悪い言い方をすれば 「目新しい刺激が生まれにくい集団」、 「友達の意外なパフォーマンスに接したり、友達から新鮮な魅力を感じるということがなかなかできない集団」 といえます。
 昨年度、ろう学校へ研修に来られる新任の先生方を交えて体育の授業をやってみないかという話がありました。生徒達に新鮮な刺激を与えるということではまたとない機会です。お断りしたいという本音を押さえ込み、受けさせていただきました。単元は創作ダンス。四季のうちの1つをグループごとに表現します。各グループにそれぞれ先生が10名ほどと生徒が3、4名入りました。製作にあたっては本校生徒のアイデアも必ず取り入れて欲しいという要求を出しました。先生方は筆談を中心に生徒達と相談を始めました。話し合いが進むにつれて、緊張していた生徒の表情が、興味を表した表情に変わりました。生徒達はグループのリーダー役の先生に注目し、作品の完成へと共に向かっています。生徒達は楽しそうに動きました。きっと初めて出会った先生方に新鮮な魅力を感じ、その魅力と一緒に体を動かしていることに心地良さを感じていたのだと思います。
 短時間で終わった活動ですが、この日受けた刺激が生徒達の中で新しい力となり、それが育っていったら素晴らしいことだと考えています。

現実から実現へ
  横須賀市立養護学校 教諭 重田 英子

「こんにちは!アギト」 「やっと会えたね!」パソコンの前でY君の元気な声が響く。Y君は、「大好きなヒーローに会いたい、本を自分で読みたい」という希望を叶えるために、文字(ひらがな)の学習に熱心に取り組んだ。〔ヒーローの名前を読む→ヒーローが写真となって出てくる→読める文字が増える→もっと違う名を読みたい〕という良い流れができ、どんどん読める文字を増やしていった。一文字=一音(原則)の基本からスタートした彼にとっては、飛躍的な進歩である。文字をすべて読めるようになり、本を自分で読める日も近いかもしれない。そして、きっとその頃は、新たな希望に向かっていることだろう。
 本校では、個別指導計画に基づき日々の学習が組まれる。そこには、「子どもの実態」(現実)と「目標とする内容・姿」(理想)がある。展開は、教師が思い描いた通りに進まないことも多く、むしろ、子どもと一緒に創りあげていく場合の方が多いかもしれない。そして、毎日の展開の中で‘小さな自己実現’が積み重ねられる。それは、昨日と違う景色を見てそうだと分かることだったり、この感触は気持ち良いと感じることだったり、これに乗りたいと相手に伝えることだったり、好きな場所まで歩いて行けることだったりする。
 「理想」と「現実」は、反対語であるかのように扱われることがある。大人になると、そうしてしばしば、実現できないことへの言い訳にしたり、自分を慰める言葉にしたりしてしまう。しかし、本当は、「理想は現実を引っ張る力」であり、「現実は実現の可能性を包含するもの」である。子どもたちへはそれを最大限伝えていき、更なる自己実現に向かって進めるよう後押ししていきたい。

 

▲TOPに戻る

 

 

横須賀教育史


【写真・資料に見る横須賀の教育のあゆみ10】

毎年目が離せない高校入試制度
 現在、新しい時代にふさわしい活力と魅力のある高校をめざして 「高校改革」 が進行している。それに伴って受験生の一人一人が個性や進路希望、高校の特色に応じた学校選択ができるように入学者選抜制度の改善も順次進められている。
 平成16年度の入学者選抜では、前期・後期の選抜方式が導入され、特に前期は全日制と定時制が同じ選抜日程で、後期は同一学力検査問題で実施された。また、定時制で不合格者が多く出たことから、三次募集まで行われた学校もあった。
 この選抜では、資料として使われる中学校の学習成績(いわゆる絶対評価)のあり方や調査書と「自己PR書」の整合性等が改めて課題となっている。


◆横須賀三浦学区・学園都市横須賀
17年度選抜では、教科の数値資料の扱い (一定の範囲内) や学力検査問題の作成を各高校が独自に行うことが可能になっている。加えて大きな特色は、受験機会の均等化や県内の地域性、交通状況等から、普通科の学区が撤廃されることがある。
 公立高校普通科の学区は昭和23年の新制高校発足後に9学区としたが、以後は資料のように推移してきた。初期には横浜市が1区1校の小学区制をとり、他地区は中学区制を採用していた。
 横須賀三浦学区の範囲は他の学区と違って、長い期間変っていない。地理的な事情から、学区外からの志願者も少ない状況が続いてきた。
 昭和25年は新制中学校の最初の卒業生が入学した年で高校進学率は41%であった。年度当初の学区の公立普通科には県立横須賀、横須賀大津、市立第一・第二・第三、町立三崎高校があった。他に県立横須賀工業、三崎水産、市立工業・商業高校、私立には三浦、湘南女子、緑ヶ丘学院、横須賀学院、清泉女学院、栄光学園、信証学苑、日本大学横須賀、聖和学院、逗子開成高校等があり、横須賀は学園都市の観を呈していた。


◆学区撤廃の課題
 県教育委員会では学区撤廃を通して特色のある高校づくりを推進し、いわゆる学力だけでなく様々な面で教育水準の向上につながると期待している。県民からのアンケート等では学区撤廃に対する懸念として、○受験競争の激化 ○高校の序列化 ○近隣の高校の入学を希望する生徒に対する影響 ○地域とのつながりの希薄化 ○中学校の進路指導への影響などが指摘されている。

《合格番号を見つめる様々な顔》

今はこのような公立高校の合格発表風景は見られない。合格発表は平成9年度選抜より封書で本人への手渡し式となった。

【写真】
(市立横須賀高校20周年記念誌より)




(教育史・図書資料室担当 齋藤紘征)

 

▲TOPに戻る

 

 

 

研修セクション 



平成16年度 夏季研修講座

記号 教科等 講師名 所属・職名 予定講義題 日程 会場 定員
A-1 夏季大学 小柴昌俊 東京大学名誉教授 子どもたちの夢を大切に 7/22 P 芸術劇場小劇場 約500
A-2 夏季大学 CAPかながわ   子どもの人権 7/23 P 文化会館中ホール 約200
A-3 夏季大学 内藤和美 群馬パース学園短期大学教授 男女共同参画社会をつくる 7/30 A 文化会館中ホール 約200
A-4 夏季大学 本田恵子 早稲田大学助教授 キレやすい子ども 
その理解と対応
7/30 P 文化会館中ホール 約200
A-5 夏季大学 芳川玲子 横浜国立大学助教授 不登校の理解と指導 8/ 2 A 文化会館中ホール 約200
B-1 国 語 野口芳宏 著作家 千葉経済大学短期大学部講師 鍛える国語教育「読むこと」の授業を通して 7/27 A 第1研修室 約90
B-2 国 語 髙木展郎 横浜国立大学教授 指導と評価の一体化を目指した授業づくり 7/30 P 第1研修室 約90
B-3 国 語 松木正子 お茶の水女子大学付属小学校教諭 自ら学ぶ子どもの育成を目指して 8/ 9 P 第1研修室 約90
C-1 社 会 石橋昌夫 東大和市立第五小学校校長 社会科の授業づくり 7/30 P ヴェルク第1会議室 約90
C-2 社 会 北俊夫 岐阜大学教授 社会科の評価について 8/20 A ヴェルクホール 約200
D-1 算数、数学 清水克彦 東京理科大学助教授 少人数指導の現状と課題 7/27 A 文化会館中ホール 約200
D-2 算数、数学 橋本吉彦 横浜国立大学教授 小・中・高における算数・数学教育の系統性とその指導のあり方 8/ 9 P ヴェルクホール 約200
E-1 理 科 高橋桂子 海洋研究開発機構 シミュレーションと未来予測 7/28 A 海洋研究開発機構 約90
E-2 理 科 森本信也 横浜国立大学教授 理科好きな子を育てる支援と評価のあり方 7/29 A 第1研修室 約90
E-3 理 科 藤田紘一郎 東京医科歯科大学大学院教授 自然に触れ、笑って子どもを強くしよう 8/ 3 A 第1研修室 約90
F-1 生 活 善野八千子 日本生活科・総合的学習教育学会理事 生活科を楽しく 7/23 P 第1研修室 約90
F-2 生 活 岡野 雅一 埼玉大学附属小学校教諭 生活科における評価 8/ 9 A 第1研修室 約90
G-1 音 楽 鈴木恵津子 鎌倉女子大学講師 心を開いて表現しよう 7/23 A 文化会館中ホール 約200
G-2 音 楽 有坂美香 歌手 ゴスペルしましょう2 8/ 2 P 文化会館中ホール 約200
H-1 図工、美術 高野 芳幸 横須賀総合高等学校教諭 じっくり見て描こう 7/27・28A 横須賀総合高等学校 20
H-2 図工、美術 後藤楯比古 造形作家 鎌倉市立御成中学校校長 じっくり見て創造しよう 7/27・28A 横須賀総合高等学校 20
H-3 図工、美術

石渡美智子・三浦美明・大坪恭子

諏訪小学校・馬堀小学校・夏島小学校教諭 見て、さわって、感じて、つくろう 7/27・28A 明浜小学校 20
I-1 家庭、技術・家庭 内野紀子 山梨大学教授 子どものよさを引き出す評定 8/ 3 P 第1研修室 約90
I-2 家庭、技術・家庭

東京ガス

料理教室講師

  エコ生活しましょう1 8/19 A 桜小学校 約50
I-3 家庭、技術・家庭 関東電気保安協会 指導員   エコ生活しましょう 2 8/19 A 桜小学校 約50
J-1 外国語 長勝彦 日本女子大学講師 実践的コミュニケーション能力を育てる授業展開と評価 7/21 A 第1研修室 約90
J-2 外国語 和田稔 明海大学教授 言語活動の指導と評価 7/23 A 第1研修室 約90

K-1~K-3

体育、保健体育 市内小学校教諭   水泳指導法1 7/21・22・23 A 大塚台小学校 各約100
K-4~K-9 体育、保健体育 市内小学校教諭   基本の運動・体つくり運動・陸上運動・ボール運動・水泳・表現運動 7/28・29・30 AP 久里浜小学校他 各約200
K-10 体育、保健体育 大学教授   保健体育講義 8/20 A 横須賀アリーナ 約100
K-11 体育、保健体育 市内中学校教諭   保健体育実技 8/20 P 横須賀アリーナ 約100
L-1 道 徳 山路孝重 元川崎市教育委員会指導主事 学習研究社顧問 読み物資料を活用した道徳授業について 7/29 P 文化会館中ホール 約200
L-2 道 徳 押谷由夫 昭和女子大学教授 子どもたちの未来を拓く道徳の時間の創造 8/ 2 A ヴェルク 約90
M-1 特別活動 永松範子 岩戸・大矢部学童クラブ指導員 輝く子どもたちの姿 7/28 P 第1研修室 約90
M-2 特別活動 鯨井俊彦 明星大学教授 学校教育における特別活動の意義 8/11 A 第1研修室 約90
N-1 特別支援教育 井出籠栄理子 NPO法人えじそんくらぶの会 先生、わかって!AD/HDの子どもとともに 7/27 P 文化会館中ホール 約200
N-2 特別支援教育 伊藤逞子 神奈川LD協会 相談・指導室長 特別な教育的ニーズのある子どもの理解と対応 8/ 9 A ヴェルクホール 約200
O-1 総合的な学習の時間 加藤明 京都ノートルダム女子大学教授 総合的な学習の時間の評価 8/ 4 A ヴェルクホール 約200
O-2 総合的な学習の時間 北俊夫 岐阜大学教授 総合的な学習の時間における指導要領改正について 8/20 P ヴェルクホール 約200
P-1 幼児教育 大沢ふみ子 幼児教育研究家 牛乳パックを使って パート2 7/28 A ヴェルクホール 約200
Q-1 学校給食 金子精一 神奈川県立保健福祉大学教授 横須賀市学校給食調理室のドライ運用を考える1 7/27 A 総合福祉会館 約450
Q-2 学校給食 金子精一 神奈川県立保健福祉大学教授 横須賀市学校給食調理室のドライ運用を考える2 7/27 P 総合福祉会館 約450
R-1 学校保健 米本脩子 神奈川県立こども医療センター 薬物乱用が心と身体に及ぼす影響 8/ 2 P ヴェルクホール 約200
R-2 学校保健 吉田敦子 国立成育医療センター 性教育とコミュニケーション 8/ 3 A ヴェルクホール 約200
R-3 学校保健 竹内直樹 横浜市立大学医学部附属病院 心の健康つくりの光と影 8/ 3 P ヴェルクホール 約200
S-1 国際理解教育 松香洋子 玉川大学大学院教授 小学校英語活動 7/27 P 第1研修室 約90
S-2 国際理解教育 外国人講師 国際教育指導助手 小学校の先生のための英会話 7/30 A 第1研修室他 約110

※詳細については、配布済みの「夏季研修講座案内」をご覧ください。

 

▲TOPに戻る

 

 

 

教育情報セクション



◆初任者研修

6日(火) 13:30     道徳教育
26日(月) 9:30 情報教育、教育相談


◆11年次研修

27日(火) 9:30  授業指導等に関する研修

 

初任者拠点校指導教員研修

13日(火) 9:30  現代教育課題に関する研修1

 

◆教育課程研修(申し込み制) 

2日(金) 15:30 なぜ学校は地域と連携するのか

 

◆教育相談​研修(申し込み制) 

2日(金) 15:30 IEPを作成してのLD児への支援~教師が作成できるIEP

 

◆理科研修講座 (申し込み制)

7日(水) 15:30  理科基礎技術講座『観察・実験基礎技術2』
21日(水)    9:30 科学教養講座『気象変動と気象災害』
23日(金) 9:30  科学教養講座『おもしろ実験ゼミナール』
30日(金) 8:40  理科基礎技術講座『自然観察会~海の生き物~』

 

◆情報教育研修講座 (申し込み制)

6日(火) 16:00 ホームページ作成
9日(金)     16:00 ホームページ作成
22日(木) 9:30 ワープロソフト (ワード)
13:30  小学校教育用ソフト活用
23日(金) 9:30 表計算
13:30 小学校教育用ソフト活用
26日(月)   9:30 画像処理
27日(火) 9:30  プレゼンテーション (パワーポイント)
28日(水) 9:30 ホームページ作成
13:30 ウイルス対策とネットワーク
29日(木) 9:30 ワープロソフト (ワード)
13:30 メールとネットワーク
30日(金) 9:30 表計算

 (指導主事 椿本・北村・木屋・北原)

 

■スクールデジタルコンテストの受付がスタート
学校のコンピュータで作成された、子どもたちの自由な発想・表現による作品を募集します。

<募集期間>  7月21日~9月17日
<応募資格>  横須賀市在住または横須賀市立学校に通う児童・生徒の個人またはグループ
<募集作品>   1.ホームページ作成
                   2.デジタル作品部門
                   3.教育ネットワーク部門
<応募方法>   作品を記録したメディアを、所定の応募用紙と共に研究所に送付
<表  彰>   小学生の部と中学生の部に分けて審査を行い、以下の賞(賞状・副賞)を
                    授与します。


      1     ホームページ部門
           最優秀賞  優秀賞  佳作
      2     デジタル作品部門
           最優秀賞  優秀賞  佳作
      3     教育ネットワーク部門
           三浦半島地区ネットワーク大賞
           三浦半島地区ネットワーク奨励賞

*横須賀総合高校の生徒はオープン参加 (作品審査はありません) ので応募ができます。
*このコンテストの詳細は、横須賀市教育情報センターイントラネットかインターネットサイト(http://www.edu.city.yokosuka.kanagawa.jp)をご覧ください。


■理科講座で最先端技術や本物に触れて下さい
 
夏季休業中のたくさんの研修講座の中でも、理科関係講座のいくつかは走水海岸、地球シミュレーショ ンセンター、防衛大学校を会場とし、本物に触れるこ とができる機会となります。是非ご参加ください。

■教育研究所図書資料室よりお願い
   教育関係の新しい書籍、ビデオ等が入荷していま す。ご利用ください。
  なお、返却期日を過ぎた図書・ビデオがお手元にありましたら、問い合わせや予約もありますので、至急お届けください。


       (指導主事高木 TEL 837-1338・一栁 TEL 836-2418・坂庭 TEL 836-6104)

 

 

▲TOPに戻る

 

 

こくばん


不登校を考える
 「H15年度不登校状況と学校の取り組み」

平成14年度の本市における年間不登校者数は、小学校では73人(0.33%)、中学校では526人(4.69%) で、中学校の出現率は県や国の平均を大きく上回りました。
 不登校問題は市全体の大きな教育課題であるという認識のもと、教育委員会においても各学校においても、取り組みを強化し色々な角度から不登校対策を進めているところです。
 しかしながら15年度も更に中学校の出現率は高くなり5%に届こうとする事態になっています。また、16年度当初4月の長欠調査においては既に昨年度4月の不登校生徒数を上回っているという深刻な状況です。
 今後一層不登校生徒への支援を強化すると共に、すべての児童・生徒が楽しく充実した学校生活を営めるような 「魅力的な学校作り」 を推進する必要があります。
 平成16年度に教育委員会が打ち出した主な不登校対策としては、次のものがあります。
  ○不登校対策検討委員会の発足
  ○適応指導教室「スペースゆうゆう坂本」の新設
  ○訪問相談員の増員
  ○スクールカウンセラー等の中学校全校配置
  ○小学校へのふれあい相談員配置
  ○教育研究所教育相談機能の強化
  ○小中学校の連携強化をねらった人事交流
  ○登校支援担当の位置づけ
  ○魅力ある学校作りを進める指定研究
  ○不登校に関する研修や啓発活動

 各学校においても、 「不登校対策自己評価シート」 (研究所月報474号参照) などを活用し、校内相談体制が有効に活用されているかを再点検し、個々の不登校児童・生徒の状況に応じたきめ細かな支援を一層充実させていただきたいと思います。特に中学校においては、登校支援担当者を中心に、スクールカウンセラーや相談員、相談機関と連携した不登校支援を行うとともに、小学校との連携強化を図り中1段階での不登校増加を防止する手立てを工夫することが大切です。
 小学校、中学校ともに不登校数は、年度当初から月を追う毎に累積的な増加傾向が見られます。夏休みの時期を利用して7月期までの長欠者に対する登校支援の対応をしっかり行わなければなりません。また、月に2、3日ほどの欠席がある児童・生徒に対しては日頃から教師が特に気にかけて指導していく必要があります。
 今まで不登校経験がない児童・生徒が、はっきりした欠席理由がなく連続して3日学校を休んだら、直ちに家庭訪問を行うくらいの迅速な初期対応も大切です。
 不登校への取り組みが一定の成果として数字に表れるのには時間がかかります。教師が着実な一つ一つの努力を積み重ねることによって、必ず子どもには良い変化が起こるものであると信じています。 

 


         (指導主事 下川 紀子)


こくばん

学校の活動が軌道に乗って来るのに伴って、校内では毎日いろいろなことが起こります。そこで学校に様々な意見や要望などが寄せられることもあります。小さなことでもプラスのそれは、学校や教師にとってはささやかな自信や栄養源となります。この小さな積み重ねこそ学校で大切にしていきたいこと。  そのためにも、学校の様子や子どもたちの頑張っている姿、教師の一生懸命取り組んでいる姿勢を発信する必要があります。
 何といっても、学校は「夢や希望、未来を語れる所」でありたいものです。


 

▲TOPに戻る

 

 

更新日:2023年11月02日 14:49:57