月報 2002年度 4月号

 

平成14年(2002年)4月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・小山 雄二
横須賀市久里浜6-14-3 / TEL(0468)36-2443(代)
(〒239-0831) / FAX(0468)36-2445  
 

巻頭 相談室 研修案内 こくばん
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巻頭


 

 

教育改革を共に進めよう
~平成14年度(2002年度)の教育研究所~

 

16年次、26年次研修については、人権同和研修から1講座選択、教育課題講座より1講座選択するなど選択制の講座を増やします。研修体制の見直しとしては、教育課程開発講座と現代教育課題研修を1本化して「教育課題講座」として年10回開催します。更に、教育課程担当者研修を新設しました。「生きる力」の育成を目指し、各学校が自主性・自律性を発揮し、創意ある教育課程を編成するための企画力・実践力を高めることを目的としています。


◆ よこすか教育ネットワークセンター関係の事業では、全ての学校からインターネットを使った授業が可能になりました。
 スクールネット(学校のホームページ集)は、各学校の教育目標、カリキュラム、年間行事予定等、教育の内容がわかるものを追加していきます。情報教育研修講座は、操作研修から活用研修に重点を置きます。
 平成13年度で終了する学校インターネットアドバイザー事業も継続することになりました。しかし、規模が縮小し各学校を巡回する形式になります。


◆ 教育相談事業では、平成14年4月1日より本町にある横須賀市立総合福祉会館4階の横須賀市青少年相談センター内に場所を移します。これにより連携が強化され、専門的な幅の広い相談が出来るようになります。
 移転にともない、「子どもの問題電話相談」も「ヤングテレホン横須賀」として、電話(26-1177)での相談を受けることになります。


◆ 変化の激しい時代に、研究所も大きく変わろうとしています。研修と研究を中心に、学校との連携を進めたいと思います。今年度も、ご理解、ご協力よろしくお願いします。

 

◆ 平成13年1月には、文部科学省が21世紀教育新生プランで、学校、家庭、地域~学校が良くなる、教育が変わる~ための具体的な主要施策や課題及び実行するための具体的なタイムスケジュールをいくつか明らかにしています。

 

◆ 「人間性豊かな日本人を育成する」では、教育の原点は家庭であること、学校は道徳を教えることをためらわないこと、奉仕活動を全員が行えるようにすること等をあげています。
 「一人一人の才能を伸ばし、創造性に富む人間を育成する」では、少人数教育の実施、わかる授業の実現等一律主義を改め、個性を伸ばす教育システムを導入する等をあげています。
 「新しい時代に新しい学校づくりを」では、教師の意欲や努力が報われ評価される体制をつくる、地域の信頼に応える学校づくりを進める等をあげています。

 

◆ こうした中で、本市教育研究所でも、多くの先達の方々が創ってこられた基盤の上に立ち、新しい時代の状況を見据え、新教育課程を実施する学校に対して改革推進のための情報提供発信に努め、新たなる教育の創造を学校と共に進めて行きます。

 

◆ 基本研修事業では、初任者研修の校外研修として、小学校初任者が幼稚園と中学校へ各2日間、中学校初任者が小学校と高等学校へ各2日間、授業参観等して他校種間交流を新たに実施します。11年次教職経験者研修では、教職員の社会人としての資質の向上を目指し、社会体験研修を事前訪問1日、職場体験3日から5日、他に交流会を1日実施します。

  (小山 雄二)

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相談室


 

 

<子どもとともに>

 

-13年度のまとめと特徴-

 

教育相談室

 

 平成13年度の相談件数は、198件でした。昨年度と比較すると、10件の減少ですが、児童・生徒数の減少と考え合わせると、受理相談状況は昨年とほぼ同じであると言えます。
 相談198件のうち、111件が非社会性(不登校)の相談で、相談件数全体の約56.1%を占めています。不登校の相談は、圧倒的に中学生とその保護者が多く、小学生が35件なのに対し、中学生は72件と、2倍数ありました。原因・きっかけでは、学校生活に起因するものと不安など情緒混乱に起因するものが多くありました。
 近年の傾向として、教科によって学力に大きな偏りがあったり、落ち着きがなく授業に集中することが難しい児童の相談が増加しています。
 いじめが内容に含まれている相談は、33件ありました。いじめの行為そのものは学校内の指導で解決しても、心の傷から不登校になっているケースもいくつかありました。

 

 

 

 

平成13年度 教育相談・回数

下段は内数で女子の回数

 

 累計相談件数は、1.668回で、昨年度より122回上回っています。1件あたりの相談件数が増加している傾向が見られます。解決までに多くの時間を要する難しいケースが増えていることがうかがわれます。
 13年度の、子どもの問題電話相談の実相談数は、625回でした。昨年度より若干減少しています。相談を内容別に見ると、家庭教育に関する相談が179回(28.6%)と一番多く、次いで交友関係115回(18.4%)、学業・知能91回(14.6%)、非社会性90回(14.4%)、身体神経44回(7%)、進路適性29回(4.6%)、反社会性17回(2.7%)の順となっています。
 相談対象者としては、大人、特に母親からの相談が圧倒的に多く、近年の傾向として、子どもの祖母からの相談も増えています。子どもの問題の多くは、家庭内において母親や祖母が抱えていることが示されています。
 13年度から始めたEメール相談にも、年間60回以上の相談が寄せられました。

 

 

平成13年度 子どもの問題電話相談・回数

下段は内数で女子の回数

 

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研修案内


 

平成14年度 教育研究所研修計画


 横須賀市教育研究所では、21世紀を生きる子どもたちの教育を支援するため、本市の教職員の研修・研究の場として、各種事業を推進します。
  新教育課程完全実施の年にあたり、教育の新しい動向を踏まえるとともに、学校現場が今何を求めているかを見据え、教員のライフステージに即した研修講座をはじめ、専門研修や教科・領域等研修など、さまざまな講座を開設していきます。


◆ 初任者研修

 

 A 基本分野(13日)

4月2日(火) 横須賀の教育 教育研究所
5月21日(火) 教科指導全般 (小)附属鎌倉小学校
(中)附属横浜中学校
6月18日(火) 障害児教育 市立養護学校・ろう学校
8月6日(火) 保健安全教育 市役所正庁(予定)
8月28日(火) 児童・生徒指導 教育研究所
10/1,10/8,11/5,11/12 他校種間交流
10月29日(火) 校外授業研究会 市内中学校
11月26日(火) 校外授業研究会 市内小学校
2月4日(火) 人権・同和教育 教育研究所
2/18~19 宿泊研修・校種間理解 湘南国際村他

 

 B 専門分野(8日)

5月14日(火) 学級経営と授業づくり(1) 教育研究所
6月4日(火) 環境教育 天神島ビジターセンター
夏季研修より4講座2日間を選択 文化会館他
8月8日(木) (中)学級経営と授業づくり(2) 教育研究所
8月9日(金) (小)学級経営と授業づくり(2) 教育研究所
12月3日(火) 教育相談 教育研究所
12月26日(火) 国際理解教育 教育研究所
1月21日(火) 情報教育 教育研究所

 

 C 発展分野・ふれあい合同研修(6日) 県教育委員会と共催で実施

7月2日(火) 研修I 県立総合教育センター
7/21~8/20のうち1日 研修II(体験活動I) 各自の体験場所
8/21~8/24 研修III(体験活動II) 愛川ふれあいの村

 

 D 各校で選択・企画する研修(3日)

◆ 6年次研修

(1) オリエンテーション 4月23日(火) 教育研究所
(2) 教科教育に関する研修 5月~7月 各勤務校
(3) 社会理解に関する研修 6月26日(水) 教育研究所
(4) 情報教育に関する研修 8月23日(金) 教育研究所
(5) 専門分野研修 9月~12月 各勤務校
(6) 人権・同和に関する教育 12月6日(金) ヴェルク

 

◆ 社会体験研修(11年次研修)

(1) オリエンテーション 4月26日(金) 教育研究所
(2) 教科教育に関する研修 5月28日(火) 教育研究所
(3) 事業所体験 訪問1日・体験3日~5日 各事業所
(4) 実践交流 8月22日(木) 教育研究所

 

◆ 16年次研修

(1) オリエンテーション 5月7日(火) 教育研究所
(2) 社会理解に関する研修 8月5日(月) 教育研究所
(3) 選択研修(現代教育課題) 現代教育課題講座から一講座選択
(4) 選択研修(人権・同和) 人権・同和教育担当者研修から一講座選択

 

◆ 26年次研修

(1) オリエンテーション 5月22日(水) 教育研究所
(2) 共通研修「これからの学校のあり方」 8月21日(水) 教育研究所
(3) 選択研修(現代教育課題) 現代教育課題講座から一講座選択
(4) 選択研修(人権・同和) 人権・同和教育担当者研修から一講座選択

 

◆ 管理職研修講座  開始時刻は15時30分 会場は教育研究所第1研修室


4月26日(金) 学校事故と法律 弁護士 影山 秀人
10月15日(火) 男女参画社会の推進 弁護士 渡辺 智子
12月13日(金) 精神科医から見た気になる子ども 横浜市大付属病院部長 竹内 直樹

5月28日(火) 教職員の服務に関すること 教職員課主幹 本間 健一
9月13日(金) 人権・同和教育を考える 県教育庁管理部主幹 小泉 力也
12月10日(火) 「個を生かす」経営論 三浦藤沢信金理事長 小川 善久

 

◆ 教育課題研修  開始時刻は15時30分 会場は教育研究所第1研修室

(1) 5月15日(水)

学校におけるジェンダーフリー
教育のあり方

フェリス女学院大助教授 諸橋 泰樹
(2) 5月31日(金) 小学校の英語活動を考える 松香フォニックス研究所 松香 洋子
(3) 6月18日(火) 子どもの学びを創り出す 横浜国大附属
横浜小学校
大内 美智子
(4) 7月10日(水) 評価・評定・通知表を考える 文教大学 学長  石田 恒好
(5) 9月20日(金) 総合的な学習の時間の評価
のあり方
横浜国大助教授 加藤 圭司
(6) 10月8日(金) 地域とともに生きる学校 逗子市立沼間中校長 長崎 祥夫
(7) 10月23日(水) 学校における環境教育 横浜市立新治小副校長 和泉 良司
(8) 11月8日(金) 学校の安全管理 横須賀警察署 生活安全課
(9) 11月26日(火) 学校における情報化のすすめ 文化庁 著作権課長 岡本 薫
(10) 1月29日(水) 特色ある学校づくり 品川区立京陽小校長 八重樫 憲一

 

◆ 教育相談研修講座  会場は教育研究所

(1) 5月8日(水)
15:30~17:00

反社会的行動(家出・暴力等)をとる子どもたちへの関わり方

神奈川県警
少年保護相談センター

真壁 坤子

(2) 6月12日(水)
15:30~17:00
学校における危機状況後の子どもの心のケアについて

湘南病院精神科
ケースワーカー臨床心理士

能 幸夫

(3) 7月3日(水)
15:30~17:00
不登校の子どもへの関わり方 
~学校でできる予防的なこと~

横須賀共済病院小児科
心理相談室臨床心理士

田中 真樹子

(4) 8月7日(水)
9:30~11:30
子どもを育てるカウンセリング 
~グループワークトレーニングの実習~

川崎市教育委員会指導主事

高橋 あつ子

(5) 8月7日(水)
13:00~15:00
子ども同士の支え合う力を伸ばす 
~ピアサポートについて~

横浜市立東野中学校教諭

檜垣 明宏

(6)

8月19日(月)
~20日(火)
9:30~16:30

WISC検査の実技講習

横須賀市教育研究所
指導主事

北村 耕一

(7) 9月18日(水)
15:30~17:00
学習障害児への教科学習での関わり方 
~個別学習プログラムを作成しての取り組み方~

神奈川学習障害教育研究協会研究相談部長

伊藤 逞子

(8) 10月16日(水)
15:30~17:00
チームで支援する学校教育相談の体制づくり

日本女子大学教授

鵜飼 美昭

(9) 11月6日(水)
15:30~17:00
授業・HRで使える教育相談的技法
~描画を学ぶ~

東京家政大学教授

近喰 ふじ子

(10) 11月27日(水)
15:30~17:00
事例研究気になる子どもに関すること

 

◆ 理科実験講座

 

(1)理科基礎技術講座  開始時刻は15時30分((4)は9時30分)

(1) 5月8日(水) 自然観察会~植物編~ 植物研究家 八田羽 榮一
(2) 6月5日(水) 地層・地質学習の基礎基本 教育研究所 山岸 穣
(3) 7月3日(水) 科学的な環境調査法 ケニス科学共栄社スタッフ
(4) 7月24日(水) 海岸における生物観察のノウハウ 横浜国立大学 鈴木 博
(5) 11月13日(水) 総合的な学習とつながる理科 教育研究所 理科担当指導主事
(6) 2月5日(水) 理科室管理と薬品管理 教育研究所 理科研究員

 

(2)小学校理科教材研究講座  開始時刻は15時30分 会場は教育研究所

(1) 5月22日(水) 生命のつながり 長浦小学校 志村 和彦
(2) 9月4日(水) 太陽の光の働きを調べよう 根岸小学校 大谷 秀木
(3) 9月18日(水) 水溶液の性質 公郷小学校 柴田 美子
(4) 10月23日(水) ものの温度とかさ 野比小学校 宇佐見 暁

 

(3)科学教養講座

(1) 5月29日(水) おもしろ気象学 ウェザーマップ 森 朗 15:30 教育研究所
(2) 8月29日(木) 海底の魅力を探る 海洋科学技術センタースタッフ

9:30

海洋科学技術センター

 

(4)夏季研修講座

  開始時刻(1)(2)は9時30分 (3)は13時30分 会場は教育研究所

(1) 7月29日(月) ものづくりにチャレンジ

大津小 内田 千春

浦賀小 田野口 聡

(2) 7月30日(火) 科学おもしろ体験II 中村理化工業スタッフ
(3) 7月30日(火) 理科教育の現状とこれから 筑波大附属小 露木 和男

 

◆ 情報教育研修

 

(1)ネットワーク利用コース  開始時刻は15時30分 会場は教育研究所

教職員用グループウエア 5月7日(火)  5月16日(木)
「ネクスト(ナツクサ)」 5月28日(火)  6月7日(金)

児童生徒用グループウエア 5月10日(金)  5月22日(水)
「学びの泉」 5月30日(木)  6月11日(火)
教育データベース 5月14日(火)  5月23日(木)
「マイクイック」 6月4日(火)  6月14日(金)

 

(2)はじめてコース  開始時刻は9時30分 会場は教育研究所

Windows利用コース 7月29日(月)  7月30日(火)
ワープロソフト利用コース 8月1日(木)  8月2日(金)
表計算ソフト利用コース 8月5日(月)  8月6日(火)
プレゼンテーションコース 8月22日(木)  8月23日(金)
ホームページ作成コース 8月26日(月)  8月27日(火)

 

(3)経験者コース  開始時刻は15時30分 会場は教育研究所

ワープロコース 9月12日(木)  9月17日(火)
表計算コース 9月24日(火)  9月27日(金)
プレゼンテーションコース 10月4日(金)  10月8日(火)
画像処理コース 10月15日(火)  10月22日(火)
ホームページ作成コース 10月29日(火)  11月5日(火)

 

    
4)授業活用コース  開始時刻は15時30分 会場は教育研究所


 WinBirdの活用、総合型ソフト(スマイル等)の活用、教科ソフトの利用方法等
  10月11日(金) 10月25日(金) 11月7日(木) 11月12日(火)
  11月14日(木) 11月20日(水) 11月22日(金)

 

(5)管理職対象コース  開始時刻は10時 会場は教育研究所

 情報教育の現状と課題、インターネット利用(IE,OE等)、教職員グループウエアの利用

5月2日(木)  5月9日(木) 5月15日(水)  5月21日(火)
5月17日(金)  5月23日(木) 5月24日(金)  5月30日(木)
6月5日(水)  6月11日(火)

 

(6)講演会
   「情報化社会の光と影」(仮題)  日時、講師未定

小学校

5月1日(水) 15:30~

中学校と合同

教育研究所

講演 「特色ある学校づくり」

横浜国立大教授 高木 展郎

6月12日(水) 8:30~ 横浜市立大岡小

先進校視察、

県カリキュラムセンター見学実践交流会

12月25日(水) 9:30~ 教育研究所
中学校

5月1日(水) 15:30~

小学校と合同

教育研究所

講演 「特色ある学校づくり」

横浜国立大教授 高木 展郎

6月19日(水) 8:30~ 相模原市立谷口中

先進校視察、

県カリキュラムセンター見学

12月25日(水) 13:30~ 教育研究所 実践交流会

 

◆夏季研修
 7月22日(月)~8月2日(金)を基本的な日程として実施。(一部この期間外にもあります)
 詳細は6月中旬に各学校へ配布する「夏季研修要項」をご覧下さい。

 

◆ フィールドワーク

技術・家庭科 8月1日(木) 研修先、研修内容などの詳細は4月~6月にかけて各学校に通知します。
社会科(市外) 8月6日(火)
社会科(市内) 8月20日(火)
学校図書館 8月6日(火)
文 学 8月2日(金)

 

◆ 出前研修

◎ 学校の要請に応じて、学校訪問して研修を行います
  (1) コンピュータ教育に関すること
  (2) 新教育課程に関すること
  (3) 心の教育、子どもの荒れなどに関すること

 

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こくばん


 

研究員会だより

 

国  語
~生きる力の基礎を育てる新しい国語科の授業のあり方~

 

 本研究員会では,13年度から「生きる力の基礎を育てる新しい国語科の授業のあり方」というテーマに基づいて,研究を行っています。学習指導要領が変わって,「総合」という学習が組み込まれ,教育現場では,様々な試行が行われている中,国語という教科も,少なくなった時間数や領域が変わることを受けて,新たな授業が求められています。そこで,スーパーバイザーの高木まさき先生(横浜国大)の助言もいただきながら,次のような具体的な課題を設定してテーマに迫るために研究を進めているところです。


・国語科で育てる学力のとらえ
 (国語科授業における「生きる力」の具現化)
・国語科指導に生かす評価のあり方
 (単元における評価規準と評価基準の明確化)
・新しい国語科授業における工夫
 (話すこと・聞くことの授業の構想,書くことの授業における工夫,読みの授業の変化,言語事項に関する指導のあり方)


 この中でも,評価が従来の相対評価から目標に準拠した絶対評価に変わったこともあって,「評価について・国語科としての学力をどのように育むか」は,13年度の重要な課題として,時間の多くを費やしました。    
実際に小学校・中学校それぞれに,代表的な単元の指導計画と評価計画を作り,評価規準と評価基準を作成することによって,これからの評価の問題点を探りました。
 また,その評価の考え方を踏まえた上で現在,「読み」の授業実践もそれぞれに試みています。これは,これまでの「読み」の授業を反省し,これから求められているスリム化された「読み」の授業はどうあるべきかを探求する授業実践です。
これらの実践を重ねることで,「国語科で育てるべき学力」や「国語科の基礎・基本」をどう捉えるかという課題にも迫っていきたいと考えています。目の前の子どもたちを見つめながら,先生方への一つの提言となるような研究へと,今後まとめていきたいと考えています。

 

志水美穂(大楠小),蒲谷ひとみ(大津中)
渡辺美江(浦郷小),三橋和夫(追浜中)
小嶋英二(根岸小),山田政昭(田浦中)
平野はるひ(城北小)

 

 

 いよいよ平成14年度がスタートしました。各校では,新しい教育課程のもと,毎日を慌ただしくお過ごしのことと思います。研究所の月報も14年度より紙面構成が多少変わります。

 

1面…巻頭言,2面…シンポジウム(先生方からの寄稿),3面…相談室だより,4面…研修室だより,5面…教育情報(理科・図書資料・情報)だより,6面…研究員会だより・こくばんを予定しています。

 

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更新日:2023年10月31日 21:31:16