月報 2002年度 9月号
平成14年(2002年)9月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・小山 雄二
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巻頭
求められる客観性・信頼性のある
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◆ 文部科学省では、今後更に絶対評価の客観性や信頼性を高めるため、平成14年度中に「評価基準や評価方法の解説書」を、平成15年度中に「絶対評価の事例集」をそれぞれ作成する意向を表明している。しかし、それを持っているわけにはいかない。
◆ 横須賀市教育委員会では、平成14年に入ってすぐ「小・中学校指導要録記入の手引き」「指導要録参考様式」「中・高等学校生徒指導要録に記載する事項」等・・・を各学校が活用できるように指導要録参考資料を配布している。
◆ また今年度本市教育研究所でも、研究員会で、小・中学校それぞれ「評価・評定の実践的研究」を新たに立ち上げ、横浜国立大学の高木教授をスーパーバイザーに迎え調査研究をスタートした。更に、教育課題研修講座、年間10回の中で「評価」に関して2回の講座を設定した。去る7月10日には、文教大学の石田学長を講師に招き「評価・評定・通知表を考える」をテーマにした講義があり、80名以上の参加があった。9月20日には、実践にすぐ生かせるよう横浜国立大学の加藤助教授を講師に招き「総合的な学習の時間の評価の在り方」の講義が予定されている。また各学校にお願いし、「通知表及び関連資料」の収集・活用を今年度より開始した。
◆ 各学校では、評価基準を単元ごとに具体的に細かく作成し、指導計画の中に評価方法も組み込み、また、観点別学習状況の評価を評定にする工夫に取り組んできている。子どもや保護者にも納得ができるよう十分に説明し、共通理解を図りながら、学校の指導計画、指導方法等についても絶えず見直しを行い、教育評価の改善に努めていくことが求められている。
(小山 雄二)
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◆ 評価される側が「評価」と聞くと、まずテストを思い浮かべることが多いと思う。テストの結果で良い点が続くと自信と意欲がわき、悪い点が続くと自信と意欲をなくしていくといった悪循環になることもよくある。またテストの結果から、自分にどういう力がついて、どんな良さが発揮されたかより、クラスのなかで何番目ということが気になり、心配したり安心したりすることもあるだろう。
◆ しかし、考えてみると、生活のあらゆる場面で、日常的に他者の評価を受け、自己評価も行っている。社会の中で生きていくこと自体が評価をし、評価を受けながら自分を生涯にわたり成長させているといえる。まさに「評価が人をつくる」のである。
◆ 小・中学校の成績評価が平成14年度、相対評価から絶対評価に転換した。評定が絶対評価になったことで、観点別学習状況の評価を評定にどう統括するのか、そのための日常的な評価活動をどのように進めていくのかが課題になっている。
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特集
分かる授業の工夫 |
わかる授業を
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生徒が主人公・楽しい50分
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山崎小学校 教諭 藤原 亜木
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大矢部中学校 教諭 三谷 寛子
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どんな授業がわかりやすいですか。と子どもたちに問いかけた時「細かく教えてくれる授業がわかりやすい」と答えてくれる子がいました。
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新教育課程が本格実施され、少人数クラス、TT、ディベート、ゼミナール形式と、授業に新しい型や方法が取り入れられるようになりました。変化や工夫が進んできています。
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横須賀教育史
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研修セクション
九月の研修案内 |
教育課題研修講座 ☆20日(金)15:30~17:00 教育研究所 ・講義「総合的な学習の時間」の評価のあり方 横浜国立大学助教授 加藤 圭司 先生
管理職研修講座 教頭研修(第2回) ☆13日(金)15:30~17:00 教育研究所 ・講義「人権・同和教育を考える」 神奈川県教育庁管理部主幹 小泉 力也 先生
教育相談研修講座 ☆18日(水)15:30~17:00 教育研究所 神奈川学習障害教育研究協会 研究相談部長 伊藤 逞子 先生
情報教育研修講座
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★ 夏季研修講座を終えて
夏季研修講座には多くの先生方にご参加いただきありがとうございました。教育改革の年にあたり、さまざまな課題を抱える中、各講座とも例年以上に盛況で真剣な雰囲気に包まれていました。2学期からの指導の中で生かせる事が多くあったのではないでしょうか。
校内研修や研修報告書等を工夫し、印象に残った講座の内容を交流しあえる場が設定できるようお願い致します。
<各講座の感想から>
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(研修セクション TEL34-9308 : 中山・木屋・北村)
教育情報セクション
7月の猛暑の中,理科実験室の外にあるメダカの水槽の補修作業を行いました。水槽とはいっても,防水シートを重ね合わせ,ブロックで枠を固定しただけものです。研究所のいくつかの水槽では、貴重になってしまった三浦メダカの増殖を試みています。 |
○ 夏の理科関係研修講座に関してのお詫び
○ 情報教育担当者研修講座
○ 通知表の閲覧
○ 新着図書
○ 研究成果の活用
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また,11月に茅ヶ崎市で行われる研究大会には,同じく「情報教育」と「学校ボランティア」研究員会,平成13年度長期研修員・高木尚先生がそれぞれの研究成果を発表します。
○ オンラインのお詫びと締切
○ 「教育史資料」の発掘
○ 「授業活用コース」もオンライン登録で
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(教育情報セクション
小谷直通TEL37-1338・坂庭直通TEL36-6104・一栁直通TEL36-2418)
こくばん
研究委員会だより 中学校・総合的な学習の時間研究員会
~総合的な学習の時間の趣旨を踏まえた、
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■ 訂正とお詫び
研究所月報の前号、前々号に以下のような誤りがありました。
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更新日:2023年10月31日 21:20:22