月報 2002年度 12月号
平成14年(2002年)12月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・小山 雄二
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巻頭
学校評議員制度を生かす
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◆ 学校評議員の人数については、学校と学校評議員との間で率直な意見交換ができるように、その人数を5名以内としている。ただし、幼稚園については、併設の小学校の学校評議員が併任するものとしている。
◆ 学校評議員の選出にあたっては、学校教育や青少年の育成に関して理解と識見があること。学校運営への支援と協力の意向を持っていること。校長が意見を求めたい事項について、適切に意見を述べることができること等が求められている。校長からの推薦に基づき、1年を任期とした非常勤の特別公務員として、教育委員会から委嘱される。
◆ 本市の学校評議員の校種別の人数は、小学校226名、中学校116名、ろう・養護学校8名、全体の人数としては350名本市教育委員会から委嘱を受けた。留意事項として、職務上知り得た秘密や個人情報に関する守秘義務が条件となっている。
◆ 学校評議員の方々には、元PTA関係者、町内・自治会長、青少年相談員・活動推進の会員、民生委員、元校長、体育指導員、保護司、保護者、医師等、地域の各界で活躍する多彩な顔ぶれになっいる。
◆ この4月より、各学校では、校長が学校評議員を通じて保護者や地域の人々の意見を幅広く聞き、学校運営に反映させながら、地域・家庭のより緊密な連携による新たな学校づくりを進めてきている。
◆ 学校評議員には、学校のよき理解者として学校支援の役割を果たすことが期待されいる。また、学校ではさまざまな意見ほ学校の運営に反映させていくことが求められている。この制度を生かすことで、学校、家庭、地域が強い絆と信頼でつながっていきたい。
(小山 雄二) |
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◆ 横須賀市では、学校評議員制度を平成14年度から導入することになった。
◆ 「学校評議員辞令交付式」は、平成14年(2002年)4月19日(金)(小学校の5部会~8部会24校と中学校14校)、と22日(月)(小学校の1部会~4部会の24校と中学校11校、ろう学校、養護学校)に教育委員会関係者、各学校長及び学校評議員等多くの方々が集まり、午前10時から本市ヴェルクよこすかホールにて行われた。
◆ 学校評議員辞令交付式は、「開会のことば」、「藤原尉夫教育長の挨拶」、「小・中学校代表による辞令交付」、「佐野享子学校教育課長の学校評議員制についての説明」、「閉会のことば」の次第で行われた。
◆ 学校評議員制度は、平成11年(1998年)9月の中央教育審議会の答申を受け、平成13年(2000年)1月の学校教育法施行規則の改定によって新たに設けられたものである。
◆ この制度は、(1)学校、家庭、地域の3者が一層の連携強化を図りながら、地域に開かれた学校づくりを推進する。(2)学校や地域の実情に応じて、学校運営に関しての保護者や地域住民の意向を把握し、それらの意見を反映させ、その一方で学校としての説明責任を果たしていくことが大きな柱となっている。
◆ 学校評議員の役割は、(1)校長の求めに応じ、学校運営に関した情報提供を受け、地域社会の状況を参考にしつつ意見を述べる。(2)家庭、地域社会がそれぞれにもつ機能を有効に生かして、児童・生徒の健全育成のために、学習支援や安全指導の意見を述べ、校長の学校運営を支援する。(3)学校の組織の一部として位置づけられる等である。 |
特集
環境教育を考える |
緑の国から
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身近な環境教育とは
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望洋小学校 教諭 渡辺 雅子
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大楠中学校 教諭 古内 久
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校舎の裏手に「緑の国」と呼ばれている山があります。そこには,桜や柿,びわやくぬぎなど四季を通じて楽しむことのできる木々がたくさんあります。かつては100メートルくらい奥まであったようですが,現在は三浦縦貫道の用地に取られ,20メートルくらい奥へ進むとフェンスにぶつかってしまいます。 |
教育課程が変わる中,学校教育において環境が様々な形で扱われるようになりました。
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横須賀教育史
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研修セクション
十二月の研修案内 |
基本研修
初任者研修 ☆3日(火) 9:30~ 教育研究所 教育相談 ・講義「児童・生徒のSOSを見逃さないために」 YMCA LD児支援担当 田口 努 先生 ・班別協議
☆26日(木) 9:30~ 教育研究所 国際理解教育を ・講義「国際理解教育の実践方法」 川崎市総合教育センター 佐藤 裕之 指導主事 ・講義「本市の日本語指導」 市内日本語指導員 平塚 淑江 先生
6年次研修 ☆6日(金) 15:30~ ヴェルクよこすか ・講義「ともに生きる」~在日外国人の教育の関わる問題 川崎市ふれあい館 朴 栄子 先生
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その他の研修
管理職研修 校長研修 (第3回) ☆13日(金) 15:30~ 教育研究所 ・講義「子どもの心の裏表」~精神科医から見た気になる子どもたち 横浜市大附属病院 小児精神神経科部長 竹内 直樹 先生
教頭研修 (第3回) ☆10日(火) 15:30~ 教育研究所 ・講義「個を生かす経営論」 三浦藤沢信用金庫 理事長 小川 善久 先生
人権同和教育担当者研修 (第4回)
・講義「子どもの権利条約と男女平等参画社会について」
☆25日(水) 小学校 9:30~ 教育研究所 中学校 13:30~ 教育研究所
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初任者研修 他校種間交流
今年度より初任者研修の一環として、小学校の初任者は幼稚園と中学校において、中学校の初任者は小学校と高等学校において、それぞれ2日ずつ他校種間交流の研修を実施しました。受け入れていただいた各学校及び幼稚園においては、さまざまな事前準備を始め示範授業等で大変お世話になり、ありがとうございました。初任者にとっては普段接することのない園児や児童・生徒と接することで、視野を広げるとともに、自らの教育観の構築や指導実践に生かすためのヒントをたくさんいただいた様子です。また、受け入れ校からも「元気な初任者の様子を見て、学校全体によい刺激になった」という感想もいただきました。
<幼稚園での実習記録より>
<高等学校のでの実習記録より> |
(研修セクション TEL34-9308 : 中山・木屋・北村)
教育情報セクション
セクションが担当する研修講座もほぼ終了し,今月は研究集録・読書感想文集の編集と,各校のホームページの更新のお手伝いと情報の発信に向けた準備を進めます。 |
○イメージは限りなく 12月6日の審査会で入選した読書感想画を中心に,今年度も読書感想画展を開催します。
会期:平成15年1月9日(木)~14日(火)
○ 新たなコンテンツが仲間入り
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中学校の学習指導要領(理科)には,「大地の変化」の内容で,「野外観察を行う」ことが明記されています。もちろんこのコンテンツを野外観察に直接代えることはできませんが,その一助になれば幸いです。
○ 横須賀から全県に発信
~高木先生発表の様子~
さらに,高木先生(上の台中)が長期研修員としての研究発表を行いました。この研究内容を含め,当日の他研究所の研究資料も研究所で閲覧できます。
○所在を確認してください
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(教育情報セクション
小谷直通TEL37-1338・坂庭直通TEL36-6104・一栁直通TEL36-2418)
こくばん
研究委員会だより 小・中学校の連携 研究員会
『小学校と中学校がどのようにつながり,何ができるのか』
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ある著名な教育者は「私は教師としての腕の基準を研究授業(公開授業など)の回数におく。それ以外は基準としない。」と言い,『研究授業100回』が教師の黒帯6条件の一つとまで述べています。
100回という回数はともかく,1回1回の研究授業を創りあげるための努力と,他人からの意見に基づく反省は,教師の力量を大きく高めることは言うまでもありません。
他の初任者に授業を見てもらう形の研修がこの10,11月にありました。ここに初任者の代表として多くの立候補があったことを,大変嬉しく,力強く思いました。
更新日:2023年10月31日 21:14:41