月報 2002年度 3月号
平成15年(2003年)3月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・小山 雄二
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巻頭
完全学校週5日制での
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各地区にある公民館では、子ども映画会・囲碁体験教室・紙飛行機や風車などの昔遊び教室・子ども焼き物教室・親子凧作り教室・料理教室・工作教室・親子ゆかた着付け教室が行われた。親子歴史巡り・子ども探検隊などでは、人や自然にふれあいながら楽しく学んでいる。図書館では、おはなし会・人形劇・手作り絵本教室・小学生の科学遊びなどが人気だ。自然・人文博物館では、ほぼ毎週市内各地で自然観察会などが行われている。青少年会館や青少年の家では、マジックショー・マンガ教室・キャンプ、水彩画教室・親と子の演劇鑑賞会などが工夫され、また、スポーツ教室では、体力つくり・水泳・卓球・親子スキー・ヨット・登山などが楽しまれている。
◆ 公的な施設・団体だけでなく、自然保護やボランティアなどの活動に積極的に取り組んでいる市民団体が、共同で小・中学生を対象とした土・日体験プログラム「すかっ子セミナー」(自然系A~C、国際理解、福祉、郷土史の計6コース)を企画・実施している。また、観音崎自然博物館では、「海とのふれあい環境体験学習」のテーマで、海ぼたるを見る・海藻標本教室・磯の生物体験・干潟や森の観察などが行われている。
◆ 横須賀市教育委員会では、これらの地域教育の活用のために今年度から、土・日に開かれる学習・体験活動の情報を集めたホームページ「ウィークエンド・ポケット」を開設した。 kyouiku_ka/donichi/index.html) ◆ 学校・家庭・地域が協力し、文化施設・社会施設を活用して、子どもたちにとって意味のある2日間をつくりあげることが重要な課題である。その際、子どもたち自身が2日間の過ごし方を主体的に考えることが何より大切である。
(小山 雄二) |
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◆ 平成14年(2002)年4月から、毎週土曜日を休みとする完全学校週5日制が、私立学校を除き国公立全ての幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、盲学校、ろう学校及び養護学校ではじまった。完全学校週5日制は、学校、家庭、地域社会が一体となって、子どもたちに『生きる力』を育み、健やかな成長を促すものである。
◆ 完全学校週5日制の実施直前の文部科学省による意識調査では、小学校の場合、休日とする土曜日には、「外で何か活動をしたい」という答えが多く、中・高校生は、「ゆっくり寝る」という回答が多かった。一方、多くの大人は「休日には積極的に子どもの体験活動にかかわりたい」と思っているという回答が多かったそうである。1年が経過したが、実際はどうであったのだろうか。
◆ 文部科学省は、完全学校週5日制への対策として、学校以外の教育機関などにも野外での自然体験、スポーツ、文化体験など学校では味わいにくい活動の機会を設けるよう協力を依頼した。
◆ 平成14年10月22日には「完全学校週5日制の実施に伴う事業の実施・子どもたちの参加状況に関する調査」がまとめられ、公表された。それによると、1学期(4~7月)中の土曜日に自然体験、スポーツなどの体験活動を実施した市区町村は全体の88.7%に上った。地域の体験活動へ参加した小学5年生の割合は57.3%、中学2年生の割合は24.5%だったそうである。
◆ 横須賀市教育委員会では、完全学校週5日制の実施を契機に学校以外の教育機関との連携を一層深めようとしている。
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特集
今、学校では ~この1年を振り返って~ |
『一人一人』・・・『いい仕事』へ
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新教育課程での一年を終えて
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久里浜小学校 新倉 邦子
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坂本中学校 加藤 直竹
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昨年3月、『何事も全力投球で!』を合言葉に素晴らしい6年生を中学に送り出し、同時に私も前任校を<卒業>しました。
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五日制の完全実施に向けて、本校では昨年度より日課の見直しを行い、朝清掃や昼のHRを実施し、授業終了後すぐに部活動や委員会活動に取り組めるように放課後の時間確保に努めてきました。また、行事の精選にも力をいれ、体育祭の規模の縮小やキャンプ・社会見学の廃止などを行いました。
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横須賀教育史
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研修セクション
実践的指導力を高める研修・研究
年度末が近づき、各学校とも年間反省を基に、次年度の計画を立案しているところですが、研修についもこの時期に年間を総括し、次年度の研修プランを企画していくことが求められています。
各自が研修計画を企画する
研修の内容については、平成11年度の教養審の答申において、各教員がライフステージに沿った研修計画をたて、実践していくことを求めています。
研修・研究成果の蓄積を また、今年度の研修・研究の成果は、ネットワーク等を利用して積極的に発信し、共有化することによって多くの教育実践に生かしていくことが必要です。教職員のグループウエア等整備された道具をうまく活用していきたいものです。
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平成15年度の研修概要について、今年度との変更点は次の通りです。
(1) 新設する研修 ・フォローアップ研修
(3) 研修回数を増加する研修
各研修の内容・回数等については4月に各学校に配布する研修講座案内、6月に配布予定の夏季研修講座案内をご覧下さい。
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(研修セクション TEL834-9308 : 中山・木屋・北村)
教育情報セクション
○ 年度末に理科室の整備を
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○ 図書の紹介
-評価・評価規準-
-指導方法-
-学校管理・運営-
※ この他、各教科ごとの評価規準・教育相談・教育論についても図書室の新着コーナーに配架してあります。 |
平成14年度 横須賀市教育研究所長期研修講座の受講を終えて
森崎小学校教諭 片田 敦子
「子どもたちの生きる力をはぐくむ情報活用能力の育成をめざして」というテーマのもと、一年間研究をおこなってきました。
昨今、いろいろなメディアにおいて、「教育の情報化」、「情報教育の推進」、「情報活用能力」等の言葉を日常的に目にすることが多くなり、また、各地の学校での情報機器やネットワークを活用した学習や活動の様子もよく話題にあがっています。
横須賀市においても、学校におけるPC室の設置やネットワークへの接続等の環境が整うことで、この1年間、子どもたちが情報機器やネットワークを活用する機会が格段に増えてきました。このような状況の中、さらに小学校における情報教育を推進していくための方法を探ってきました。
具体的な研究活動としては、『学年別情報リテラシー指導計画』、『コンピュータ活用教科単元例』、『情報教育指導用の掲示物や教材』等の作成に取り組みました。子どもたちの発達段階に合わせて、無理なく情報活用能力を育成していけるよう、在籍校での実践授業をおこないながら作成にあたりました。
また、教職員の情報機器操作のスキルをアップしていくことで、情報教育をさらに推進することができ、校務を効率化できると考え、教職員のためのコンテンツ作成にも取り組みました。
様々な操作マニュア等を作成し、イントラネット上での公開を通して、広く利用していただきました。
自身の研修としては、市内外の研修会等に参加したり、学校ITアドバイザー会議への出席を通して、いろいろな地域や学校での情報教育の推進状況を知ることができ、大変参考になりました。
一年間という期間ではありましたが、大きな視野に立ち、社会や学校が求めている「教育の情報化」について多くのことを学ぶことができました。
今後、学校現場に戻り、今年度の研究を生かし、子どもたちが学ぶ意欲を持てる、楽しい学習を実現していきたいと思います。
(教育情報セクション
小谷直通TEL837-1338・坂庭直通TEL836-6104・一栁直通TEL836-2418)
こくばん
研究委員会だより 小学校・英語活動研究員会
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今年度も研究所月報の原稿を、たくさんの先生方にお願い致しました。厚くお礼申し上げます。
<お詫びと訂正> 2月号1ページの右段下から5行目「他動」は「多動」の誤りでした。 |
更新日:2023年10月31日 21:08:57