月報 2003年度 2月号

 

平成16年(2004年)2月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・五ノ井文男
横須賀市久里浜6-14-3 / TEL(046)836-2443(代)
(〒239-0831) / FAX(046)836-2445  
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巻頭 特集 教育史
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巻頭


 

 

学校図書館の未来

 

 

 

 

しては、子どもたちの主体的な学習を支援するとともに、ティーム・ティーチングを行うこと、教育用ソフトウェアやそれを活用した指導事例等に関する情報収集や各教員への情報提供、校内研修の運営援助などが考えられる。」としています。


◆ この役割を見ると、今までの学校図書館担当の先生が担ってきた従前の仕事に加え、情報教育の一環としての学校図書館の果たすべき役割、そして「総合的な学習の時間」をも視野においた役割が加わっていることが分かります。もちろんこの内容は、すでに学校図書館担当者や学校図書館に対して熱心に取り組んでこられた先生がこの司書教諭の役割を果たし、実践されてきたことも事実です。さらに今後は、低学年児童を対象とした物語中心の図書館と調べ学習を全面に押し出した高学年用の図書館など、学校の特色に合わせた図書館を作ることなど、司書教諭に求められる役割を果たすにはこれまでの担当者の枠を越えた、自校の教育課程全般を踏まえた上での指導という部分が重要になり、ここが司書教諭としての専門職たる核心の部分であると考えます。


◆ 学校内においてもこの点を理解し、校内の組織に改めて位置づけすることが大切であると考えます。学校図書館法制定以来、実に44年間もの間、学校には司書教諭が不在であったため、司書教諭に対する理解が進んでいません。校内で、一つの担当として配置するだけでは、学習情報センター、読書センターとしての役割を求められることになった学校図書館の運営もできなくなります。配置2年目となる司書教諭の仕事は、学校図書館にかかわる教育活動の中心的な役割を積極的に果たしていくばかりでなく、学校内における新しい学校図書館の在り方・活用を校内に浸透させることも重要になってきます。

 

(指導主事 一栁 直行)

◆ 子どもの読書離れが顕著化する一方で、コンピュータを利用したデジタルの情報が拡大する環境では、もう本には心を引きつけられる魅力がないのではないかと考えられた時期がありました。しかし、最近の調査では徐々に読む本の冊数も増えてきています。この増加傾向の背景には本の持つ魅力を様々な形で児童生徒に伝えようとする先生方の努力が力となっています。大人が考えている以上に子どもは本が好きです。ただ、本との接し方・親しみ方を知る機会が無いことが問題なのです。このため、もう一度本でしか味わうことのできない感動を伝えようという取り組みも、形を変えながら始まっています。たとえば、学級での毎日10分間の読書の時間、読書のアニマシオン、読み聞かせ、ボランティアを活用した図書館運営、公共図書館の利用等、積極的に本に触れる機会が増えるほど、自ら進んで本に親しむ回数も多くなることもわかってきています。


◆ 現在の学校図書館には、読み・調べる場所から、進んで発表する場所も兼ねた学習情報センターとしての機能が求められています。折角本を読むことを再認識させたところへ、新たな課題が課せられたようにも考えられます。ここで注目されるのは司書教諭の存在です。文部科学省は「学校図書館が学校の情報化の中枢的機能を担っていく必要があることから、今後、司書教諭には、読書指導の充実と合わせ学校における情報教育推進の一翼を担うメディア専門職としての役割を果たしていくことが求められる。」「司書教諭は、情報化推進のための校内組織と連携をとりながら、その役割を担っていくことが必要である。具体的な役割と

 

 

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特集


 

学校評価について考える

 

 

~学校が変わるために~

 

 

 

開かれた学校を目指して

 

望洋小学校  教諭 竹内 良雄

 

 

不入斗中学校  教諭 佐々木 勝己

 

 学校は変わりにくいと言われます。4月に始まり、3月に終わる教育サイクルを、同じレベルで繰り返すだけでは、教育の質の高まりは望めません。前年度よりも一段質の高い教育を行うためには、計画―実行―評価のシステムを確立し、スパイラル的に教育の質を高めていくことが重要です。本年度から本校では、「ゆとりの中で生きる力の育成」を目指して、2学期制をスタートさせました。時間的、精神的な「ゆとり」を確保し、長いスパンで教育活動を展開していく中で、一人一人の子どもの変容を丁寧に見取っていくことがそのねらいです。
 この2学期制を基本に据えた教育課程のあり方について、学校の自己評価、保護者の意見を聞くためのアンケートを実施し、次年度に生かすための学校評価を行うことを8月の職員会議で確認してきました。
 今までの年度末反省では、自分たちだけで目標を決め、内容を決め、自分たちだけで評価してきました。また、年度始めの教育計画の作成も、一つひとつの教育活動もほとんどが前年度通り、あるいは少し手を加えるだけだったように思います。
 「子どもに生きる力を、確かな学力を」等々よく言われます。しかし、教育目標も教育内容も、教育方法も前年通りでは、学校は変わりようがありません。自分たちの反省だけでなく、保護者からの評価も受け入れ、積極的に授業や学校改善に取り組んでいくことが大切です。そのために、改善への願いをもって、日々の教育実践に取り組んでいきたいと思います。

 

 本校では昨年度初めて学校評価を行いました。「生徒や保護者が不入斗中学校の教育に対してどのように思っているかを教師は知る必要があるのでは・・・」と校長からの提案があり、アンケートを2月に1・2年生対象に実施しました。生徒用には、(1)教育方針・教育目標 (2)授業 (3)生活 (4)進路指導 (5)生徒会・部活動 (6)学校行事・その他について24の質問を5段階で聞き、総合的な学習の時間と学校行事については自由に書いてもらいました。保護者用には、家庭との連携、教職員、生徒指導なども加えて30の質問を聞き、学校に対する要望を書いてもらいました。結果は、初年度ということもあって、職員のみに配布されました。本年度は、アンケートの内容については昨年度のものを基にして各分掌でそれぞれ検討し、校務連絡会がアンケートを作成し、2月初旬から中旬に全学年に実施する予定で取り組んでいます。結果は新年度の目標や計画をたてる時に参考にし、生徒や保護者にも知らせる予定です。内容によっては教師・生徒・保護者の間で認識のずれなどが出てくることがあるかもしれませんが、評価のための評価に終わらせないようにするためにも、改善すべき点については、取り組みやすいように、ある程度具体的な目標を設定して順次取り組んでいく予定です。
 生徒や保護者・地域の声に耳を傾け、成果や課題を明らかにしつつ、信頼され、開かれた学校づくりをしていくためにも学校評価を意義あるものにしていきたいと思っています。

 

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横須賀教育史


 

 

【写真に見る横須賀の教育のあゆみ 10】

 


【生活指導の歴史的発展】
 昭和26(1951)年に対日講和条約、日米安全保障条約が調印され、日本人及び日本の教師の国民的自覚が急激に高まり、日本の社会的現実に即した生活指導の確立をめざす研究と実践が展開されました。そして、同年に無着成恭の「山びこ学校」が刊行されると、これが教育現場で支持され、生活綴方による生活指導として発展しました。
 この生活綴方による生活指導は、特別教育活動(当時の名称)という学校内の枠をこえて、生活現実と対面している子どもを発掘し、子どもの生活認識を高め、意味ある行動をとらせるという教育活動を通じて、生活指導するものでした。
 そして、それは、昭和30(1955)年以後の「生活綴方的な生活指導」(学級づくり論)として理論化され、一般には、「仲間づくり」と理解され、民間教育の一躍をになうようになりました。
 昭和33・34(1958・59)年以後になると、道徳の時間の特設などと伴って、学級集団づくりの実践や地域住民との連携による広範な生活指導運動へと発展していきました。

 

● 横須賀市の「生活綴方的生活指導」

 本市の生活綴方教育は、芝崎二郎先生(野比中)を中心として発展しました。
 野比中学校では、生活綴方を通した生活指導を昭和27(1952)年から初め、「くちぶえ」という文集を発行してその成果を集約しました。
 この生活綴方教育の特色は、次の通りです。

 

○ 保護者への働きかけが、「くちぶえ」から家庭通信へと発展し、子どもたちの生活台である家庭へとゆさぶりをかけました。
○ ホームルームでは、普段あまり目立たない子どもたちを集団の中で生かしました。
○ ものの見方、考え方、心の成長等、たのもしく、人間的成長に驚くほかありませんでした。

 

 

○ 単なる概念でなく、生活の事実そのものの直感からくる人間的感動が生徒相互を動かし、お互いの願いを強め、お互いの力を出し合う生き方として育てられ、社会の矛盾に対抗する積極性をつくりだしました。


 この生活綴方運動は、その後の生活指導に大きな影響を与え、小集団指導におけるグループ日誌、生活ノートや学級づくりにおける「通路づくり」への実践へと止揚されていきました。
次の作品は、昭和32(1957)年発行「くちぶえ」(小さな詩集)の中の一つです。

 


● 生活指導をめぐる研究会
 本市の生活指導は、恵まれない生徒の教育に志す人々の集まりからはじまりました。
 生活指導研究という共通性のもとに、小・中・高校の研究体制の一本化をはかろうとし、特殊教育研究会(昭和25年発足)、生徒指導研究会(昭和27年発足)、生活指導研究会(昭和29年発足)、の三つの研究会は、昭和30年6月、当時の第一高等学校長三好義次先生を会長とする生活指導連絡協議会に結集しました。それぞれの研究会は、任意加入の会員によって成立していましたから、同好会的な性格を持っていましたが、その研究成果は、実践家が多かっただけに、教育研究集会発表や各学校の生活指導実践に貢献しました。


生活指導研究会発足
昭和29(1954)年

 

(教育史・図書資料担当 佐藤 隆晃)

 

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 研修セクション


 

2月に開催する研修

<<基本研修講座>>

◆ 初任者研修講座
3日(火) 13:30~17:00 教育研究所
 ・実践報告


<<専門研修講座>>

◆ 学校図書館司書教諭研修講座
13日(金) 15:30~17:00 教育研究所
 ・実践者から学ぶ、教育課程の位置づけ
 ・情報収集の方法
 ・公共図書館、博物館の利用

 

◆ 本市は平成13年4月1日に中核市となり、3年が経過しようとしています。中核市への移行に伴い、県費負担教職員に対する研修は、教職経験に応じた悉皆研修である基本研修も、本市において実施されることとなり、教育研究所の役割もいっそう重要となりました。
 教育研究所では基本研修について、「教職員のライフステージに沿った総合的・体系的な研修を実施することにより、本市の教職員の資質と指導力の向上を図る」ことを目的とし、次の講座を研修体系に位置づけてきました。

 

 ・初任者研修講座
 ・フォローアップ研修講座
 ・6年次教職経験者研修講座
 ・11年次教職経験者研修講座
 ・16年次教職経験者研修講座
 ・26年次教職経験者研修講座

 

 研修体系及び各講座については、この3年間を振り返り、その成果と課題に留意しつつ、今後も有意義な研修事業を運営します。

 

◆ 各年次の基本研修も、年間のまとめの時期となりました。
 そこで今月は、11年次教職経験者研修講座の最終回より、その感想の一部を取り上げました。

 

 

 

 

○ 学校に対する評価のお話が特に印象的でした。ちょうど学校の評価の話が校内で出ていたので、「堅い頭」をガツンと打たれたようで・・・自分は「堅くない」と思っていた矢先、よいお話をありがとうございました。
 午後の協議では、企業の良い点(考えさせられる点)について、他の方々の意見を聞く場を持つことができたのが良かったです。


○ 経営者の立場から組織のあり方、学校のあり方などを話されていてたいへんおもしろかった。特にこれからの学校のあり方について、地域と連携をしていくことの重要性や、スリム化のヒントなど考えさせられることがたくさんありました。


○ 企業としてどのような人材を採用するかという話題に興味を引かれました。能力や前歴よりも店長との組み合わせ、チームワークを考えて採用しているとのこと。それは採用される側にとって本当に運なのだ。厳しい。「開かれた学校」の案には賛成です。


○ 学校現場を開く、変えていく必要は感じます。が、経済原理、効率追求の原理とは一線を画すべきだと思う。


○ 普段余り意識していない「地域の人」の立場での講演は考えさせられることが多かった。地域とのつながりが新しい学校をつくるということを改めて学ばせて頂いた。研究協議では、各自の体験を共有することで、新たな発見も多々あった。また、自信の体験も振り返ることができた。


○ 地域の人やPTAの方とどう連携をとっていけばよいのか考えさせられた。教育に関わらない人が、ここまで真剣に考えてくれていることがすごく心強く感じた。「これからの教育に望む視点」にこたえていくために、自分はなにができるだろうか考えさせられた。午後は、様々な職場で様々な経験をしてきたことを意見交換できてよかった。皆「教員」という仕事について改めて考え、他の職場の「プロ」の仕事を目にし、触れ、自分たちも「教師のプロ」になりたいと感じたようだ。

 

 (指導主事:望月・木屋・北村・椿本 TEL834-9308)

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 教育情報セクション


 

■ 最優秀賞は『下町紹介』

(三崎中パソコン部)


 平成15年度三浦半島地区教育ネットワーク内ホームページコンクールが昨年12月開催され、三浦市立三崎中学校パソコン部の「下町紹介」が最優秀賞として、よこすか教育ネットワークのインターネット上に公開されることになりました。 本市50点,三浦市3点,葉山町3点の応募作品は、2月27日迄、イントラ内でも見ることが出来ます。http://oppama.yknet.ed.jp/hpcontest/

 

 本市からの50作品は(1)テーマは「陸上競技会(体育祭)」(2)素材になる写真は共通のものを使用(3)ホームページ作成ソフトはホームページビルダー、という指導のもとで、池上中学校3年生が総合的な学習の時間で、初めて作成したものでした。
 どの作品も生徒の目から見た、行事の思い出深い場面がよく捉えられていました。優れた作品も多数ありましたが、制限のある状況で作成された点について、表彰対象として他の作品と同様に評価するのは難しいという意見が出され、イントラネット内への掲載にとどまりました。多数の参加は、おおいに評価されて良いと思います。
 三崎中学校の『下町紹介』は氏神の海南神社をメインに使った地元らしい、また明るいイメージに仕上がった作品でした。

 

 開催通知と応募締め切りに時間的な余裕がなかった点と学校・授業・部活動とまちまちの参加形態になった結果、審査する側が作品によって、時間の制約を慮ったり、内容を重視したり、作成過程を重視したりと混乱した点は反省点です。
 自由な発想を優先する方法もありますが、マナー、著作権や肖像権への配慮、基本的なスキルをある程度は指導しておいていただく必要も感じました。ご協力ありがとうございました。
 

 

 

■ 理科研修講座アンケートから


 年末のお忙しい中、アンケートにご協力いただきましてありがとうございました。ここに結果の一部ですが紹介致します。

 

(回答総数56校)

 1. 研修に参加できにくい理由
(複数回答、2位まで紹介)
参加する時間が作れないから 51
研修会場までが遠いから 9
   
 2. どのような研修講座をのぞむか
(3つ以内を選択、5位まで紹介)
教材開発・ものづくり 40
指導法 37
評価法 18
最新科学 17
自然観察 16


 3. どの分野に関する研修講座をのぞむか
 小学校はほぼすべての単元に分散した結果となりましたが、例年通り4年生の「星や 月」が13校で最も多い結果となりました。
 中学校も分かれましたが、「光や音、力」 の単元が5校、ついで「地球と宇宙」が4校でした。


 4. 

(1)研修講座の開催日に関しては

長期休業中の研修を増やす方がよい 53
平日開催の研修を増やす方がよい 3


(2)土曜、夜間の開催については

設定すべきではない 29
土曜、夜間の設定もよい 27

 

校種による差も見られました。最新の科学技術への希望は中学校以上で多くなりました。4(2)については「設定すべきでない」が小学校で半数を下回るのに対し、中学校では75%になりました。星座やウミホタル、コウモリ、カラスウリの開花、セミの羽化など夜間でしか観察できないものもありますが、実施には様々な課題があるようです。
 来年度の講座はアンケート結果を基に新しい試みも加えていくつもりですので、ご期待下さい。

 

(指導主事 : 高木 TEL837-1338 ・ 一栁 TEL836-2418 ・ 坂庭 TEL836-6104)

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こくばん


 

 研究員会だより 

 

『不登校支援の第一歩は信頼関係から』

 

 不登校のお子さんをもつ保護者の会「カーネーションの会」を年間6回開催しています。不登校や引きこもりはとかく家庭内の問題として、家族、特に母親が背負い込んで、閉塞的な重圧感を感じていることが多いものです。この会は参加者が心を開き語り合い、悩みを共有し、お互い助け合うことを目的としています。その会で聞いた保護者の生の声を今回は紹介します。( )内は子どもの状況です。


◆ Aさん(中2女子、不登校1年経過)
 担任の先生とお話していると、言葉の端々や態度から「お宅のお子さんは我慢が足りない。気持ちが弱い。」というメッセージみたいなものを感じます。この間も「他のみんなだって、毎日学校が楽しくて行っているわけじゃないんだよ。君も頑張らなくてはね。」と子どもに話していました。わかっていても行けなくてつらいのです。


◆ Bさん(中1女子、不登校半年、時々登校)
 子どもはテストの時などに、たまに登校できるのですが、教室の机の中にプリントが雑に入れられているのを嫌がっています。よく見ると、上履きで踏まれた跡やいたずら書きがあったり、何枚も同じものがあったりするらしいのです。子どもは、朝からため息をつきながら、勇気を振りしぼって行っています。だから、机の中の配布物くらいはきちんとしておいてもらいたいです。

 

 


◆ Cさん(小6男子、不登校半年経過)
 先生は「Cちゃんのことはとても大切だと思っているけれど、クラスには他の子どもたちもいますから。」と改めておっしゃいます。うちだけ特別扱いしてほしいのではありません。私たち親子の気持ちを心からわかってくれる人がほしいのです。


 こういう声を先生方はどう聞きますか。もし「不登校の保護者が集まって学校の不満を言っているのだ。」と捉えて保護者の心情や悩みに耳を傾けなければ、不登校支援はうまくいかないでしょう。教師にとっては耳の痛い内容ですが、率直に受け止めたいと思います。
 不登校のお子さんがクラスにいたら、まず、相手の思いを心から聴き、共感し、心に留めることが大切です。学級担任が上手に信頼関係を結んで適切に関わることが出来れば、これほど強力な不登校支援は他にありません。

 

(指導主事:下川 紀子)

 

 

『手前みそ』ということばがあります。このことばの語源は、「自家製の味噌」のことで、今でも地方に行くと、味噌を自家製にしているところがありますが、昔はどこの家庭でもそうだったようです。そして、その味噌を来客に自慢するのが、ならわしだったそうです。このことから『手前みそ』ということばが生まれたのです。

都会では、味噌をつくる家庭などほとんどなくなり、本来の『手前みそ』という意味がなくなってしまいましたが、これからの学校には、その地域や子どもたちに適した『手前みそ』が必要なのかと思います。
 コクと味わいのある味噌づくりが、特色ある学校の創生につながるのではないでしょうか。年度末反省のこの時期、もう一度自分の学校の『手前みそ』を振り返ってみてはどうでしょうか。

 

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更新日:2023年10月31日 21:35:59