月報 2003年度 1月号
平成16年(2004年)1月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・五ノ井文男
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巻頭
年の始めにあらためて思うこと
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◆ 今の子どもに共通した課題として、無気力・無関心・集団不適応・自信喪失等々が挙げられます(不登校の原因は様々複合化しているのでいちがいには言えませんが、これらも不登校の原因の一つと考えられています)。これらの課題に対する特効薬はありませんが、対策の一つとして、「他者とのかかわりの経験を多く持つ」があります。学校におけるクラスメートや異学年との「かかわり」、地域の人々との「かかわり」等々が考えられます。すでに各校とも様々な「かかわり」を実践中だと思いますが、あらためてその大切さを感じています。今後も是非推進していただきたいと願っています。また、他の対策として、「やりがい」を持たせることも大切だと言われています。私たち大人もそうですが、人は、やりがいの持てるものに出会うと、その部分以外まで活力が出てくるものです。どの子にも、その特有のやりがいを持たせることが大切です。そういった観点で子ども一人一人を見つめ直してみるのも、年頭にあたり必要なのではないかと考えています。
(所長 五ノ井 文男) |
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◆ 年が明けました。今年の干支は「申」です。サルと聞いて思い出したことがあります。雑誌か新聞の記事であったと思います。その中で、「段階に合った子育ての大切さ」を元動物園長さんがサルの子育てを例に挙げ語っていました。「子ザルはグループに参加することで、サル社会のルールを自然と身につけられるようになる」「3才ごろになると、子守をするようになるが、子守の経験が多いサルほど育児の成功率も高い傾向がある」また、「赤ん坊のころに良い世話を受け、成長の過程で自分より幼いサルとの接触が多く、精神的なサポートをしてくれるサルがいるほど良い親ザルになる」しかし、「人工飼育されたサルは、このような成長過程を経ないため、群れに入れず、夫婦になれず、たとえ人工授精して出産しても子育てができない」といった内容でした。もちろん、サルの社会と人の社会を一緒にして語ることはできませんが、何となく「なるほど」と感じました。
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特集
“新設校特集 横須賀総合高等学校” |
―総合学科だったら、
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私は、普通科の進学校には無い「産社」が、急がば回れではありませんが、長い目で人生を考えていく総合学科の優位性のある特色だと断言できます。私は、「産社」の授業を見て、この授業を自分が高等学校時代に受けていたら、自分の進路についてもっと真剣に考えたと思いました。
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市立横須賀総合高等学校校長 熊谷和久
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横須賀市の3つの市立の高等学校が統合されて市立横須賀総合高等学校としてスタートし、もう後期も半ばを過ぎました。総合学科がどんな特色があり、目指す方向は何なのかを、生徒たちの実践に接しながら考えたことをもとに、確認してみたいと思います。
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教育相談セクション
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研修セクション
1月に開催する研修
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初任者授業研究の様子から
9月から12月にかけ、初任者の勤務する各校において校内授業研究が実施されました。第14回、第15回の校外研修では、下記の初任者が代表として授業発表を行いました。
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○チャイム前から席につくという一見あたり前に聞こえるけれども習慣にするのは難しい。習慣をコツコツとつくれるように頑張ってみようと思いました。 ○ 普段の指導が、プレゼンテーションの上手さ、作品の仕上がりのよさなどに表れていた。 ○ 体育館へのルール掲示等は、早速学校へ持ち帰って自分のクラスでも使いたいと思いました。 ○ 普段の教室環境、あいさつ等、しっかり指導しているので飽きずにあきらめずに頑張って答えられていたのだと思う。 ○ 普段の指導や学級経営の良し悪しが、授業に出ると思う。
■ 第15回 11月25日 (小学校6校にて実施) ○ 中学校で分数を苦手としている生徒に、今日のパターンブロックは有効だと思った。 ○ 授業のはじめと終わり、試合のはじめと終わりの礼儀をしっかりされていて、けじめのある授業でした。 ○ 教室環境がとても整っていて、九九の学習をしているのだということがよく分かってよかったです。
(指導主事:木屋・望月・椿本・北村 TEL834-9308) |
教育情報セクション
■ 職員室のNASの活用について
先生方がご利用になるサーバと児童生徒が利用するサーバを区別する目的で導入しました。NASには、学校要覧や分掌上の書類など、各学校の先生方が共通でご利用になるようなデータを保存しておく【Publicフォルダ】と作業中のデータや個人として利用するデータを保存しておく【kojinフォルダ】を設定しました。
また、従来、【t08】等でご利用頂いていたパソコン教室のサーバは、16年度からは児童生徒専用のサーバとなります。各先生方のデータについては、年度内に、ご自身で【kojinフォルダ】に移動を済ませて下さるようにお願い致します。
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著作物等の教育利用に関しては今後の動きがあるかもしれませんが、学校で教師や児童・生徒が使う分には構わないのでは、と安易に考えず、「誰の」「どこまでの利用」が許される範囲なのかをきちんと理解した上での活用をお願い致します。
■ 読書感想画コンクールの開催について
「第14回横須賀市読書感想画展」の会場・会期
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(指導主事 : 高木 TEL837-1338 ・ 一栁 TEL836-2418 ・ 坂庭 TEL836-6104)
こくばん
研究員会だより 中学校 評価・評定研究員会
『評価・評定の実践的研究』
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「一年の計は元旦にあり」とばかりに、「今年は…、今年こそ…」などと考えをめぐらしました。そんなとき、一冊の本に出会いました。アメリカの心理学者リチャード・カールソンの、” Don’t sweat the small stuff ”、日本語訳では「小さいことにくよくよするな」という本です。 |
おしらせ
不登校について、先に公表された学校基本調査速報によれば、その児童生徒数は前年度を下回りました。 |
更新日:2023年10月31日 21:38:02