月報 2003年度 1月号

 

平成16年(2004年)1月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・五ノ井文男
横須賀市久里浜6-14-3 / TEL(046)836-2443(代)
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巻頭


 

 

年の始めにあらためて思うこと
~「かかわり」の大切さ~

 

 

 

◆ 今の子どもに共通した課題として、無気力・無関心・集団不適応・自信喪失等々が挙げられます(不登校の原因は様々複合化しているのでいちがいには言えませんが、これらも不登校の原因の一つと考えられています)。これらの課題に対する特効薬はありませんが、対策の一つとして、「他者とのかかわりの経験を多く持つ」があります。学校におけるクラスメートや異学年との「かかわり」、地域の人々との「かかわり」等々が考えられます。すでに各校とも様々な「かかわり」を実践中だと思いますが、あらためてその大切さを感じています。今後も是非推進していただきたいと願っています。また、他の対策として、「やりがい」を持たせることも大切だと言われています。私たち大人もそうですが、人は、やりがいの持てるものに出会うと、その部分以外まで活力が出てくるものです。どの子にも、その特有のやりがいを持たせることが大切です。そういった観点で子ども一人一人を見つめ直してみるのも、年頭にあたり必要なのではないかと考えています。


◆ 今年度も残すところ3ヶ月です。今年度の学校教育目標に照らし合わせ、年度末反省等も行われる頃かと思います。「学校評価」については各校様々な工夫を行っているところだと思いますが、次年度につながる有意義な話し合いを行っていただきたいと思います。そして、子どもたちが、心から学校に行くことを楽しみにしているような学校づくりをしていただきたいと思います。
 楽しみのないところから、子どもにとって役立つことは生まれません。きめ細かな教科指導や学ぶ意欲をはぐくむ指導の充実等々、子どもが希望を抱いて「学校に行きたい」と思えるよう、教師としてすべきことは何かを考え続けていきたいものです。 

 

(所長 五ノ井 文男)

◆ 年が明けました。今年の干支は「申」です。サルと聞いて思い出したことがあります。雑誌か新聞の記事であったと思います。その中で、「段階に合った子育ての大切さ」を元動物園長さんがサルの子育てを例に挙げ語っていました。「子ザルはグループに参加することで、サル社会のルールを自然と身につけられるようになる」「3才ごろになると、子守をするようになるが、子守の経験が多いサルほど育児の成功率も高い傾向がある」また、「赤ん坊のころに良い世話を受け、成長の過程で自分より幼いサルとの接触が多く、精神的なサポートをしてくれるサルがいるほど良い親ザルになる」しかし、「人工飼育されたサルは、このような成長過程を経ないため、群れに入れず、夫婦になれず、たとえ人工授精して出産しても子育てができない」といった内容でした。もちろん、サルの社会と人の社会を一緒にして語ることはできませんが、何となく「なるほど」と感じました。


◆ 「子どもの脳に生きる力を」という著書の中で信州大学の寺沢氏は、前頭葉のはたらきについて触れ、「日本の子どもの群れ社会の減退は、けんかの仕方や仲直りの仕方を忘れさせ、人はどのようにしたら痛み、悲しみ、また喜ぶのかといった根元的なことを体験し、前頭葉を発達させる絶好の機会を逸してしまっているかもしれません。人間関係を学習できず、前頭葉が適切な成長を遂げられないために、いわゆる“キレル”子どもを生み出し、ときどき突拍子もない悲惨な事件が起こっているのではないか」と言っています。最近の青少年の犯罪を新聞等で読みますとまたまた「なるほど」と一人うなずいてしまいます。

 

 

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特集


 

新設校特集
横須賀総合高等学校”

 

 

―総合学科だったら、
  人生はきっと違っていた―

 

 

 私は、普通科の進学校には無い「産社」が、急がば回れではありませんが、長い目で人生を考えていく総合学科の優位性のある特色だと断言できます。私は、「産社」の授業を見て、この授業を自分が高等学校時代に受けていたら、自分の進路についてもっと真剣に考えたと思いました。
私の生き方はまさしく、バブル崩壊以前の典型的なそれでした。大学を出た後にどうするかについては、受かった大学、学部によるものだという主体性の無いものでした。結局合格した中で一番偏差値が高いからという理由で経済学専攻に入学したのですが、経済学には全く興味が持てずに大学生活を4年間過ごしました。一緒に大学に入学した同級生の中で、2割は翌年他大学に行くか他学部に入り直していきました。大学2年生になった4月に、一緒に入学した1人が、文学部で演劇を専攻することになったと目を輝かせて、やって来たのです。その人は日本のテレビ映像技術の世界を引っ張り続けてきて、今も良い番組を作っています。医学の世界に転向していって立派な業績を挙げている人もいます。
 でも、多くは私と同じように大学卒業後の目的意識が希薄な状態で入学してきた人達ばかりです。それで生きてこれたのです。
 現代は、何となく学校を卒業しただけでは駄目です。進路意識の明確さが求められています。
 当校では、総合学科特有の「産社」と「進路指導」の充実、そして「進路の達成」のための「自分系」科目履修指導が大きな課題であり、全校一丸となって取り組んでいるところです。進路指導の専門家・キャリアカウンセラーがキャリア相談室に常駐して、いつでも進路相談に乗れる体制になっており、生徒全員が個人ID番号を有し、パソコンでネット検索して、進路調査のための探索をできるようになっています。進学への取り組みや、「産社」の調査のための先生との接点として、8つのラーニングスペース(自習室)や図書館はフル稼働です。新しい校舎、設備ならではのもので、有効に活用され、活気に溢れています。
 各人の「自分系」時間割成立のための教員と教室の確保、割り振りは大変ですが、生徒の人生設計に基づいた進路を支援していく思いは何にも増して強く、市立横須賀総合高等学校の特色として教育界に発信できるものと確信しています。

 

市立横須賀総合高等学校校長 熊谷和久

 

 

横須賀市の3つの市立の高等学校が統合されて市立横須賀総合高等学校としてスタートし、もう後期も半ばを過ぎました。総合学科がどんな特色があり、目指す方向は何なのかを、生徒たちの実践に接しながら考えたことをもとに、確認してみたいと思います。
 全国どこの高校生でも一律に履修すべき教科以外に総合学科の一年次の必履修科目として「産業社会と人間」(以下「産社」と言う)という科目があります。全日制、定時制ともに設置される科目です。その科目が総合学科の一番大きな特色です。
 一般的に、普通課程の進学を目指す高等学校では「文科系」と「理科系」というコースの選択がありますが、当校ではそういう選択はありません。あるのは、『自分系』です。
 この『自分系』を決めるために「産社」という科目で様々のことを学びます。多分野の人の講演を聞き、調べ、実際に体験し、また同級生達の発表を聞いて、自分の考えと比較したり、自分を見直したりして、新しい方向性を発見します。時には適性検査をして向き不向きを確認したりもします。
 普通科高校では、その時間を確かに一般教科に充てて、受験には有利に思われるかも知れませんが、必ずしもそうではないのです。大学受験に合格をしても、受験という目の前の目的が消えてしまって、もう一度やり直す人は多いのではないでしょうか。無為な4年間を過ごす人も、少なくないはずです。
 現代社会は、大変厳しい雇用状況です。有名大学さえ出ていれば、どこかの企業が採用してくれて、組織の中で大過なくすごして行けば、定年を迎え、退職金をもらって、老後をゆったり送れるという図式は、無くなりました。

 

 

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教育相談セクション


 

 

「期待される学校の包容力」

 

 


◆ なぜ、不登校は増え続けるのか― 。この問いに、本市で不登校症例の相談や心理治療に、長年携わって来られた横須賀共済病院の田中真樹子先生は、次のように答えました。
 「今の家庭、学校、社会には安全感が不足しています。子どもたちは生活の中で様々なストレスにさらされ、他者に対して攻撃的になったり、あるいは過剰適応したりして、疲れ果てているのです。」「学校はまさにそんな子どもたちの集合体。精神的な安全感が希薄なのです。」
 ここでいう安全感とは、自分の属する集団の中において守られているという感覚、在るがままの自然体の自分が受け入れられているという感覚のことを指しています。


◆ 本来は、家族や仲間と一緒にいると心が安らぐものですが、他者との関係によって傷つくことが繰り返されると、拒否反応として唯一安全な自分の殻に閉じこもるようになるのです。不登校にも、非行傾向の顕著なものや病気との区別が難しいものなど、様々なタイプがありますが、不登校の中でも多くの割合を占める「不安など情緒混乱型」は、まさにこのようにして発症する集団不適応状態です。


◆ ある不登校女子生徒は、かつての学校生活を振り返り、自嘲を込めて「演劇学校」と言っていました。その生徒によれば「いつも周囲の目を気にし、言葉遣いや態度に神経をとがらせ、平常の自分よりもテンションを上げて学校生活を送らなければならなかった。特に女子グループの中では、いつも明るくみんなから好かれるように親切にふるまう事が必要だった。」ということです。無理な演技をし続けて疲れ果ててしまったその生徒は、不登校になるまでは常に成績が良く、クラスのリーダー的な存在でした。不登校になってしばらくはそうなった自分を許せずに責めたて、家族に当たり散らし、ずいぶんつらい思いをしてきました。

 

 

◆ 不登校は文字通り「学校へ行かなくなる」状態のことですから、とかく、学校に不登校の原因の大部分があるように思われがちです。しかし、よく考えてみると、家庭内や地域社会で子ども集団が群れて遊ぶことの少なくなった現代においては、子どもにとって、学校こそが唯一の社会集団になっています。当然、それぞれの子どもが抱える問題が色々な形で表れ、相互に影響し合い、ストレスが限界に達して集団不適応を起こす子どもが出てくるわけです。


◆ それではどのようにしたら、学校は、子どもたちにとって、安全感のある快適な学びの場になるのでしょうか。その答えは一通りではなく、多くの方策を同時に行っていくことで改善できるような重い教育課題ですが、一つの方向性として、これからの学校は、今まで以上に、教育活動を通じて「生きるための技術」を学ばせる場を多く提供しなければならないのではないかと考えます。「生きるための技術」とは、「しつけ」「社会的なマナー」「対人関係能力」「耐性」「協調性」「親和性」などを総合的に含み、人が人と関わって生きていく上で必要な能力のことです。もちろん、こうした技術・能力を遺憾なく発揮するためには、他者や自分自身を尊重する「人権感覚」「自己肯定感」といった精神的な豊かさも必要になってきます。


◆ 「家庭で基本的なしつけがきちんと成されていない。子どもたちに耐える力が不足している。」という話を、先生方からも保護者の方からもよく聞きます。多分それは事実なのでしょうが、家庭の教育力低下を嘆いたところで、子どもは変わりません。大切なのは、だからこそ学校は何をすべきか、という発想です。一人一人みんな違う子どもたちを大きく暖かく包み込み、足りない物は補い、資質は大きく伸ばし、集団生活の中でたくましく成長させる、そんな包容力のある学校が求められています。学校復帰を目指し、不登校の子どもたちに様々な支援を行うことも大切ですが、学校自体が子どもを引きつけ抱え込む、魅力的な学びの場であることが最も大切なのだと思います。

 

(指導主事:下川紀子)

 

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 研修セクション


 

 

1月に開催する研修

<<基本研修講座>>

◆ 初任者研修
1月20日(火)「人権・同和教育」
13:30~ 教育研究所

◆11年次研修
1月6日(水)
「社会から見た学校教育」
9:30~ 教育研究所

 

<<教育課題研修>>

1月27日(火)「小中学校の連携」
15:30~ 教育研究所

 

<<教育相談研修講座>>

1月16日(金) 事例研究
 「気になる子どもに関すること」
15:30~ 教育研究所

 

 

 

 

 

 初任者授業研究の様子から

 

9月から12月にかけ、初任者の勤務する各校において校内授業研究が実施されました。第14回、第15回の校外研修では、下記の初任者が代表として授業発表を行いました。


■ 第14回 10月28日 (敬称略)
河原佳世子(池上中)・石川和孝(馬堀中)・佐々木夕美子(鴨居中)・加藤裕一郎(北下浦中)


■ 第15回 11月25日 (敬称略)
鈴木可恵(浦郷小)・中村拡正(桜小)
谷中暢樹(平作小)・伊東誠司(根岸小)・有賀則子(久里浜小)・佐山公章(野比東小)


特に他校種での授業発表が、初任者にとって、新鮮に見えたようでした。以下、初任者の感想です。

 


■ 第14回 10月28日 (中学校4校にて実施)
○ 中学生の授業を受ける態度がなかなか良くて、先生との結びつきを感じることができました。

○チャイム前から席につくという一見あたり前に聞こえるけれども習慣にするのは難しい。習慣をコツコツとつくれるように頑張ってみようと思いました。

○ 普段の指導が、プレゼンテーションの上手さ、作品の仕上がりのよさなどに表れていた。

○ 体育館へのルール掲示等は、早速学校へ持ち帰って自分のクラスでも使いたいと思いました。

○ 普段の教室環境、あいさつ等、しっかり指導しているので飽きずにあきらめずに頑張って答えられていたのだと思う。

○ 普段の指導や学級経営の良し悪しが、授業に出ると思う。

 

■ 第15回 11月25日 (小学校6校にて実施)
○ 指示が通る落ち着いたクラスでとてもうらやましく思うとともに、自分への戒めとなりました。
○ どうしても教え込み、話しすぎが多くなってしまうので、もう少し我慢して、生徒をよりよく動かし、考え方をうまくひろっていきたいと思う。

○ 中学校で分数を苦手としている生徒に、今日のパターンブロックは有効だと思った。

○ 授業のはじめと終わり、試合のはじめと終わりの礼儀をしっかりされていて、けじめのある授業でした。

○ 教室環境がとても整っていて、九九の学習をしているのだということがよく分かってよかったです。


■ 初任者の感想を読みますと、特に他校種の授業に学ぶという視点が多かったように感じました。教師は授業が生命です。広い視野を持ち、子どもが育つ授業づくりに取り組んでいただきたいと思います。


(指導主事:木屋・望月・椿本・北村 TEL834-9308)

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 教育情報セクション


 

■ 職員室のNASの活用について

 

職員室メイン機(デスクトップPC)の近くにある黒い箱状の機器がNAS(Network Attached Storage)と呼ばれるファイルサーバ専用(データの保存を機能とする)の先生方が職務上ご利用になるデータを保存しておく装置です。

 先生方がご利用になるサーバと児童生徒が利用するサーバを区別する目的で導入しました。NASには、学校要覧や分掌上の書類など、各学校の先生方が共通でご利用になるようなデータを保存しておく【Publicフォルダ】と作業中のデータや個人として利用するデータを保存しておく【kojinフォルダ】を設定しました。
各フォルダを利用できるパソコンは下記の通りです。ご活用下さい。

 

  メイン機 hito、個人端末
public
public ×

 

また、従来、【t08】等でご利用頂いていたパソコン教室のサーバは、16年度からは児童生徒専用のサーバとなります。各先生方のデータについては、年度内に、ご自身で【kojinフォルダ】に移動を済ませて下さるようにお願い致します。


■ 情報活用に関する危機管理を
学校でのインターネット環境が整備され、校務、授業での活用が進んでいます。各学校のホームページも各校で内容の更新が可能になりました。
 情報化社会において情報のやりとりが非常に簡単になる一方、それらを発信する側にも受け取って活用する側にも大きな『責任』があることが忘れられがちです。
 そうした中、子どもたちはもちろん先生方にも、著作権や肖像権等を含めた情報モラルについての学習・研修と、それを遵守する取り組みを行い、個人情報の保護と学校の情報利用における危機管理意識を高めて下さるようお願い致します。

 

 

著作物等の教育利用に関しては今後の動きがあるかもしれませんが、学校で教師や児童・生徒が使う分には構わないのでは、と安易に考えず、「誰の」「どこまでの利用」が許される範囲なのかをきちんと理解した上での活用をお願い致します。


<著作権や情報モラルに関するサイト>
・『コピーライト・ワールド』子ども向けサイト
http://www.kidscric.com/
・情報モラル研修教材のサイト
http://www.japet.jp/moral/
・学校に関わる情報モラルのサイト http://www.edu.pref.ibaraki.jp/center/index.htm
・学校での音楽利用についてのサイトhttp://www.jasrac.or.jp/park/inschool/
・『原始家族インターネットと出会う』
横須賀市教育情報センター・インターネットサイトから入れます。(CD-ROMは配布済み)


<学校に配布されているビデオ>
『教職員のための情報モラル』県教育センター

 

■ 読書感想画コンクールの開催について
 1月9日(金)より15日(木)までの期間、読書感想画展を開催します。例年、2200名を越える入場者があり、児童・生徒の作品を囲んで一家でゆっくりと鑑賞する光景を多く見ます。

 

「第14回横須賀市読書感想画展」の会場・会期
・横須賀市文化会館・第1ギャラリー(3階)
・1月9日(金)~15日(木) 午前9時~午後6時
 但し、14日は休館 15日は午後3時まで
 12日は成人式のため駐車場は利用できません。

 

(指導主事 : 高木 TEL837-1338 ・ 一栁 TEL836-2418 ・ 坂庭 TEL836-6104)

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こくばん


 

 研究員会だより 

 中学校 評価・評定研究員会

 

『評価・評定の実践的研究』

 

 『目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)』、『指導と評価の一体化』、昨年一年間は研究員会としても試行錯誤での研究をしてきました。
 ・研究員3人の学校での実践や教科研究会での研究実践を持ち寄る。
 ・大楠中校内研修会に参加し、評価(特に「関心・意欲・態度」)を意識した授業での研究討議。
 ・県立総合教育センター研修の交流、市外の実践や研究発表会などからの情報収集。
 ・昨年度末全校にお願いしたアンケート集約から見えてくる実践や研究成果、課題等の情報収集と分析。


 まとめの年を迎えた今年度は、さらに実態を分析し、「評価」を意識した『新しい学習活動案のあり方』を中心に、以下の内容に取り組みながら紀要にまとめたいと考えています。


 ・引き続きスーパーバイザー高木教授からの講義やアドバイス、他地区の情報をいただく。
 ・横浜国大附属横浜中の研究発表会への参加、鎌倉中や他地区の実践から学ぶ。
 ・『指導と評価の一体化』、『目標に準拠した評価』を授業から考える。

 

 

 

 ・『新しい学習活動案のあり方』を一つの題材から検討し、授業実践、討議を深め、課題を追求する。
 ・研究のまとめ


 国語の題材から「読む力を高める」学習活動案にもとづき上の台中で授業、その後研究討議を重ねています。研究員3人の教科が違うので、専門的なことにふれることはできません。授業展開、教師の動きより、本時における評価規準と評価方法、指導と評価の実際が生徒の立場から活かされたものになっていたか、学習活動は適切であったかなどを深めています。
 どのような規準が「B」から「A」なのか、「C」の生徒への具体的な手だては。
 研究のまとめは、是非各教科研究会でも話題にしていただき、『指導』と『評価』に役立ててください。

 

 

森野 和昌 (大楠中学校)
塚田 美保子(上の台中学校)
栗原 裕   (池上中学校)
スーパーバイザー
高木 展郎 (横浜国立大学教授)

 

 

 

 「一年の計は元旦にあり」とばかりに、「今年は…、今年こそ…」などと考えをめぐらしました。そんなとき、一冊の本に出会いました。アメリカの心理学者リチャード・カールソンの、” Don’t sweat the small stuff ”、日本語訳では「小さいことにくよくよするな」という本です。
 私たちの生活の中で起こりうる、さまざまな悩みや問題について、それは生きている証であり、それにどう対応し、乗り越えていくのかを考えさせられました。

  おしらせ 

 

 不登校について、先に公表された学校基本調査速報によれば、その児童生徒数は前年度を下回りました。
 しかし本市においては、依然として増加し続けている現状にあり、不登校に関する取り組みの改善を進めていく必要があります。   
 そこで2月号から、不登校に関する話題を提供いたしますので、各学校における取り組みの一助にしていただければ幸いです。

 

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更新日:2023年10月31日 21:38:02