月報 2003年度 11月号
平成15年(2003年)11月1日
編集発行・横須賀市教育研究所/代表・五ノ井文男
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巻頭
真の「学び」とするために
■新聞でこんな小さな記事を見つけました。
『科学基礎知識、いくつ解ける?』
1) 大陸は何万年もかけて移動している
2) 現在の人類は原始的な動物種から進化した
3) 地球の中心部は非常に高温である
4) 我々が呼吸に使う酸素は植物から作られた
5) すべての放射能は人工的に作られたものだ
6) ごく初期の人類は恐竜と同時代に生きていた
7) 電子の大きさは原子の大きさより小さい
8) レーザーは音波を集中することで得られる
9) 男か女になるかを決めるのは父親の遺伝子だ
10)抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す これは欧米諸国の18~69歳を対象に科学の基礎知識を問う問題で、日本は正答率51%で14カ国中12位だったそうです。
■一方、文部科学省が学力低下論を否定する根拠として、国際教育到達度評価学会(IEA)が行った第3回国際数学・理科教育調査(TIMSS 1995、中学2年対象)の結果で数学・理科とも38カ国中日本が3位であったことをあげていますが、この2つの調査の差は何を意味するのでしょうか。
■国際比較トップクラスであるはずの学校の知識が簡単に抜け落ちてしまうのは、なぜなのでしょうか。これに対しては、「試験用に興味も意欲もなく詰め込んだ知識であるため」という批判があるのは今に始まったことではないはずです。
TIMSSでは他にこんな調査結果も出ています。理科の勉強は楽しい(日本53%、世界73%)、理科は生活の中で大切(日本48%、世界79%)、将来科学を使う仕事がしたい(日本20%、世界43%)。1999年の追加調査(TIMSS-R)ではこれらの値はさらに低下し、理科は生活の中で大切と思う生徒は4割に満ちていません。科学技術創造立国を目指す日本の教育はどこに向かえばいいのでしょう?
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■今、理科の教師に限らず、保護者を含めた教育に携わるものすべての者が、胸に手を当て考えてみるときです。知ることそのものの楽しさ、自然への畏敬・畏怖、自分における学びの意義・・・そうしたものを、子どもたちにどのくらい与えてこれたかのということを。
■ゴミの分別再利用など環境への取り組みがすすむドイツでは、自動車のアイドリングについても法で規制されていて、みんながそれを守っているといいます。氷点下の高速道路サービスエリアでエンジンを止めた車の中でコートを着込んで震えながら食事をする家族もあるそうです。もし、日本で法規制したとしても徹底が可能でしょうか?今夏、サービスエリアでエアコンをかけっぱなしにした無人の車を何台も見かけました。
環境学校を立ち上げ、エベレストや富士山などゴミ問題に取り組む野口健さんは、海外に行くと「日本は教育がきちんとされている国なのになぜゴミを捨てるのか?」と何度も聞かれたそうです。
アメリカでの体験ですが、巨大なマーケットの入り口にたむろしている、見るからに素行の良くなさそうな男女学生が、ハンディキャップを持つ人が来たとき、数人がさっと立ち上がってドアを開け、エスコートするのを見ました。
一方、日本では駐車場の空きがないと障害者用スペースに平気で車をとめていく大人がいます。
■このように、政治レベルでも教育でも環境や福祉のことが声高に叫ばれながら、本当に自分の中にしみ込む学びが日本ではほとんどされて来なかったことを意味しないでしょうか。
現行の学習指導要領が批判を浴びていますが、その中には「生きる力をはぐくむ」、「自ら学び自ら考える力を育成」すること、解説(総則編)には「学ぶことの楽しさや成就感を体得」、「知識を詰め込む現状を改め、教育の質的転換」するが述べられ、そこには向かうべき方向は示されているのです。
先生方に、子どもたちが生き生きと目を輝かせ、「学ぶ楽しさと意味」を感じられる授業をお願い致します。
(指導主事:坂庭 修)
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特集
学校教育目標 |
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笑顔いっぱい 夢いっぱい
~人とまちを愛する心 未来へ~ |
地域に開かれた学校として
大塚台小学校 教頭 荒川由美子
「地域に開かれた学校づくり」をコンセプトに、この4月に開校した大塚台小学校は、校章や学校教育目標作りにも地域・保護者の方に参画していただき、決めてまいりました。
地域とひと口に言っても、古くからある地域の方々・最近転居して来られた方々と様々で、人間関係づくりは一からのスタートでした。しかし、新しい人間関係を豊かなものにしていこうと、児童一人一人を見つめ、地域とのかかわりを大切に考えながら実態に即した取り組みを校長のリーダーシップのもと積極的に進めてきました。それを今回は紹介させていただきます。
1.保護者の教育活動への参加
○校外学習への付き添い
学級や学年で、その都度依頼しています。
○水泳授業の監視ボランティア
全保護者に募集のプリントを配布、60名以上の登録があり、毎回3人ずつお願いしました。
○学習サポートティーチャー
全保護者対象に募集、33人の登録があり、TTのような形で授業にかかわっていただきます。必要な単元で担任が依頼します。
○児童・保護者いっしょの大掃除
PTAの環境委員会が計画し、夏休み明け、授業開始の日に全校大掃除を実施しました。
2.地域へ学校の情報を発信
○1年担任が入学当初の集団下校の際に、学校の名刺を作り、ご近所の方や商店に配って、ご協力をお願いしました。
○学校だより「大塚台の風」・PTA広報誌「わかばの丘」を各町内会に回覧しています。
○5年生が総合的な学習の時間に、地域に呼びかけ、希望する方を学校にお招きして校内を案内するなどの活動をしています。
○6月に学校施設開放の案内プリントを保護者や各町内会に配布したところ、予想を超える申し込みがありました。管理員さんも決まり、7月から学区の団体に開放しています。
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3.近隣の中学校との交流
○馬堀中学校とのマット教室
馬堀中バレー部の生徒たちが、夏休みに開催したサマー・セミナーに来て、4年生以上の児童を3日間指導してくれました。最終日には保護者を招いての発表会で成果を披露しました。
○久里浜中学校との陸上交流会
陸上駅伝クラブの児童や児童陸上記録大会出場者が、久里浜中学校の陸上部の練習に参加させていただき、顧問の先生による専門的な指導と中学の部活を体験しています。
4.児童の人間関係づくり
毎週決まった曜日の昼休みはクラス全員で遊ぶ日と決めて、子どもたちの人間関係づくりを見守っているクラスがあったり、道徳の授業の中にアサーショントレーニングを取り入れてコミュニケーション能力を高めていくことを実践しているクラスもあります。また、その道の専門家であるゲストティーチャーをお招きする機会も増えてきました。さらに、どの教師も子ども同士の小さな問題でもじっくり話を聞き、保護者と連絡をとり、適切な指導をしている報告を多く受けます。
(久里浜中との陸上交流会で)
人間関係が希薄になっていると言われる今の時代ですが、子ども達がたくさんの人と出会い、豊かで温かいふれあいができる環境を整えていくことが、学校教育目標に近づくことであり、「地域に開かれた学校」の役割なのだと考えています。
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相談セクション
ものわかりのいい大人
テレビを見ていた小学生の娘が、「すごい。」と歓声をあげているので、思わず画面をのぞき込みました。小・中学生に人気のテレビ番組では、年の差18歳くらいの若い母親と娘が、まるで同じような髪型、メーク、ファッションに身を包み「友達母娘(親子)」として紹介されています。後姿を見ただけでは、どちらが母親か判別できないほどの若々しさです。渋谷の街を仲良く並んで歩き、買い物をしたりしているのだそうです。
羨ましさからつい批判的な見方をしてしまうのかも知れませんが、娘と見間違うほどの外見の若さや、こうしてテレビ番組に出演してしまうような精神的な若さにも、何か違和感に似たものを感じます。それは「友達感覚で思春期の子どもと真剣に向き合えるのか。」という不安でもあります。
「こんなお母さんじゃなくて悪かったわね。」と冗談半分に言いながら、思春期の入り口に差しかかった娘は、内心どんな母親を望んでいるのかなと、ふと考えました。それというのも、中学生の長女の非行問題で相談に来るようになったAさんと娘さんのことが、頭をよぎったからです。
Aさんは、長男に対しては幼い時からしつけに厳しく、神経質に口やかましく育てすぎてしまったと後悔しています。高校生になった今でも、自分のことを自分で決められず、何でも親を頼ってくるので、歯がゆくてならないと言っています。 その一方で、5歳年の離れた長女に対しては、子どもの意思を尊重して、たいがいのことは自由にさせてきました。その結果、おとなしい兄とは正反対の明朗活発な子どもに成長しました。小さい頃は何にでも好奇心旺盛で、ハキハキした態度が気に入っていたということですが、しだいに家族を心配させるような大胆な行動をとるようになり、学校でもおとなしい子どもに威圧的な態度をとって担任の先生から注意を受けました。
小学校高学年の時には、「友達の家で手伝ってもらった。」と言って、突然ピアスをして帰ってきたり、相談もなく髪を染めてきたりしたそうです。Aさんが真剣にしかっても「別にいいじゃん。」と悪びれた様子がなく、しだいに母親としての自信を無くしていきました。
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中学生になって異性との交際や外泊、喫煙も始まり、顔さえ見れば注意をしているような生活になってしまいました。娘さんは最近、「お母さん、いつからそんなにものわかりが悪くなったの?嫌いになるよ。」と言うのだそうです。Aさん自身も、「話のわかるいい親だと思われたかったのかも知れません。娘に嫌われてしまうのがこわかったのです。」と今までの自分を振り返ることができるようになりました。
いけないことはいけないと、毅然とした態度で根気よく話すこと、甘やかしたり放任するのではなく愛情をもって接すること、Aさんは今、娘さんとの関係を築き直そうと必死になっています。
少子化の中、友達や兄弟姉妹のように何でも気軽に話ができて分かり合える大人を、子どもたちは望んでいるのかも知れません。これは教師についても言えることです。
ある不登校生徒が「担任のB先生は大好き。親とは違って、私の気持ちをよくわかってくれるから。あなたが嫌なら学校へは来なくていいよと言ってくれた。」と言っていました。多分、先生との会話の一部から、都合のいい言葉だけを選んで話しているのでしょう。どうも偏屈な私には、子どもたちが求めている大人のものわかりの良さが、心に引っかかります。
子どもは時として、「都合のいい大人」だけを求めますが、考える力のある賢い子どもは、「模範にすべき強い大人」の価値も、わかっているのではないでしょうか。
(指導主事:下川 紀子)
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研修セクション
11月に実施される研修
<<基本研修>>
◆初任者研修
11月25日(火) 校外授業研修
13:15~ 各会場校
11月~12月 他校種間交流 各会場校
11月~12月 初任者授業研究会 各勤務校
◆フォローアップ(2年次)研修
11月12日(水) 中学校実践交流
15:30~ 研究所11月19日(水) 小学校実践交流
15:30~ 研究所
<<教育課題研修>>
☆11月 5日(水)講演15:30~ 研究所
『心の痛みをケアする』 衣笠病院看護部長 佐藤 清江
☆11月26日(水) 15:30~ 研究所
『2学期制を考える』
パネルディスカッション
※2学期制を実施している市内小・中学校の教頭・教諭の方を招いてのパネルディスカッションです
<<教育相談研修>>
11月14日(金) 講演15:30~ 研究所
『心的外傷を受けた子どもへの心のケアについて』
八王子少年鑑別所専門官・法務技官兼教官 外川 江美
<<情報教育研修講座>>
<授業活用コース>
11月 7日(金)
スマイルでプレゼン作り
16:00~ 研究所
<<理科研修講座>>
<小・中学校 理科教材研究講座>
11月26日(水) 実験・観察の工夫2
15:30~ 研究所
初任者研修拠点校指導教員として
本年度から、初任者研修の新たなスタイルとして拠点校方式が始まりました。小学校で5人、中学校では2人がその指導教員という立場で、それぞれ4校4人の初任の先生方と関わらせていただいています。原則として曜日によって訪問する学校が決まっていますので、資料が入った大きな鞄を下げて4校を順番に回る”寅さん”のような生活を送っています。
初任の先生方には、年間30回の計画で、予め設定したテーマに基づいて研修を実施したり、授業など子どもたちとの実際の関わりを通して、学習指導や学級経営に必要な実践的指導力と使命感や幅広い知識や技能を高めてもらったりしています。
初任者研修には、この他に校外研修と各校でコーディネーターが立案した計画に基づいて実施される先輩教師からの校内研修があります。
残念ながら、私達指導教員は週に1度しか初任者と関わることはできませんが、初任者にとっては毎日が初任者研修であり、全ての先輩教師が指導教員なのです。初任者研修を学校全体で創り上げる体制の中に、 私たちが効果的に関わらせていただけることが望ましい姿だと思っています。
初任者の純真な熱意や、それぞれの学校がもつ独自のエネルギーを分けていただきながら、この新しい研修制度をうまく軌道に乗せられるように努力を続けていきたいと考えております。
(鴨居中学校 伊藤 学)
(指導主事:木屋・望月・北村・椿本 TEL834-9308)
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情報セクション
ウイルスにもっと危機意識を
■市内で被害が出ました
ご存じの通り、9月に市内でウイルス(ワーム)による被害が出ました。MSブラスト(MSブラスター)が個人端末に感染し、それを学校に持ち込んで使用された方によって、教育ネットワークが停止する事態が何度も起こりました。
ご本人は感染したことに気づいておらず、他に迷惑をかけているという意識はなかったことと思います。感染したパソコンには勝手に終了してしまう、再起動がかかるなどの症状が出る場合もありますが、今回は不要な信号を絶えず発信することでネットワークに大きな負荷がかかってしまいました。その結果、市内でインターネットがつながらない状態になりました。
市内で、授業にインターネット等を使っていた学校は、授業ができなくなったはずですし、メールも利用ができなくなり、図書館のインターネット検索・予約等も停止しました。被害は非常に大きいと言わざるを得ません。
学校をつないでいる教育ネットワークは、市全体のネットワークの一部です。学校の1台のコンピュータが、市全体に大きな損害を与えるかも知れないことを意識して下さい。
■個人のパソコンを学校で使っている方へ
市で納入したコンピュータにはウイルス対策ソフトが入っておりパターンファイル(新種ウイルスへの対策ファイル)の更新が自動で行われるような設定にになっています。研究所のサーバー側でも強固なウイルス管理が行われ、ファイアーウォール等で何重にも守られています。
しかし、先生方が個人で購入し、教育研究所の端末接続許可をとっているパソコンは注意が必要です。ウイルス対策ソフトを入れていないパソコンをご家庭でインターネットにつないでいるならば、すでに何らかのウイルス等に感染している可能性が非常に強いとお考え下さい。
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感染しているパソコンを学校の回線につないだ瞬間、校内の他の防御されていないパソコンに感染を広げる、コンピュータの様々な内部設定を勝手に書き換える、データを破壊する、ネットに不要な信号やデータを発信し続ける等の被害を与えることになります。
インターネットを使っていないから大丈夫ということはありません。無線カードが挿入されている状態で、パソコンの電源を入れればインターネット、イントラネットにつながったことになります。プリンタを使うだけでもネットワークにつながっています。 |
■感染を防ぎ、加害者にならないために
1.感染の可能性がある個人端末をネットワークから外した状態で感染の有無の確認、感染の場合は種類の特定と駆除を行う。
2.個人端末には、必ずウイルス対策ソフト(信頼できるメーカーのもので、パターンファイルの更新がネットを通じてできるもの)を入れる。
3.ウイルス対策ソフトのパターンファイルの更新はすぐに行う。
4.ウイルス対策ソフトのウイルス検索を毎日行う。(リアルタイム検索も設定する)
5.ウインドウズのアップデートもこまめに行う。 |
この5つを確実に行っていただけないと個人端末の使用は許可できません。現在端末申請・許可の方法については現在新たなものを検討中です。
ウイルス等の感染はもはや特別なものではなく、誰もがその被害にあう可能性があります。そして、知らぬ間に加害者となり、責任を問われる側になることを認識し、十分な対策のもとに使用するよう強くお願い致します。
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(指導主事 : 高木 TEL837-1338 ・ 一栁 TEL836-2418 ・ 坂庭 TEL836-6104)
こくばん
研究員会だより |
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スクールマネジメント研究員会
この研究員会は、今年度から立ち上げられたものです。研究員も何から取り組んだらいいのかわからない状態でした。スクールマネジメントとは何か。そういったところから研究をスタートさせています。
いま、神奈川県の公立高校においては、特色ある学校作りが叫ばれ、単位制普通科や総合学科などの高校が多く設立されています。また、入学選抜における学区においても、学区の自由化が叫ばれています。市内の中学校においても、一部で学区選択の自由化を試行しています。
いまの世の中の流れは、「決められた学校へ行く」から、「自分の行きたい・自分にあった・自分の興味ある学校へ行く」という、時代に移り変わってきています。
そういった世の中のめまぐるしい変化に対して、企業は自社の生き残りをかけ、様々な取り組みを行っています。しかしその一方で、学校の体制的なものについてはほとんど変わっていないのが現状です。企業におけるマネジメントの手法を参考にしながら、急激な環境変化に適応した魅力ある学校作りを、全教職員が一体となって推進していくことが急務となっているのではないでしょうか。
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本研究員会は、2年間の研究期間で下記のことを中心に研究調査を行なおうと考えています。
1.スクールマネジメントの目的と定義づけ
2.いろいろなマネジメントについての研究
3.学校分析・診断の方法についての研究
4.学校評価のあり方についての研究
5.PDCAマネジメントサイクルの研究
宮坂 義則(常葉中学校)
岡部 俊輔(北下浦中学校)
松山 雅彦 (鴨居中学校)
磯口 弘樹 (鷹取中学校)
伊藤佳代子 (大津小学校)
望月 俊一 (陽光小学校)
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こくばん
(訂正とお詫び)
10月号6ページの研究員のお名前に誤りがありました。鶴追節子先生は鶴迫節子先生の誤りでした。申し訳ありませんでした。ここにお詫びと訂正をさせていただきます。
人は四季の変化をどのように感じとるのでしょう。気温や風や光の体感、草花や生物などの自然界の変化の実感、そして、四季による生活観(衣食住)の変化など…。しかし、その四季の素晴らしさや季節感をどれだけの子どもたちが感じとり、満喫しているのでしょうか。
この時期になると、よく子どもたちに、教室から見える周囲の山々・草花や空、教室に入ってくる光について触れたことを思い出します。春や夏のそれらと明らかな違いを見せ、感慨にひたることさえあります。時代の激しい流れの中で、生活様式も変化を遂げ、なかなか四季を感じるということは環境的にも厳しいのだと思います。しかし、だからこそ、感じてほしいのです。ちょっとした周囲の大人の感性の持ち方ひとつで目の前の子どもたちの感性も変わり育つのだと思います。
教室からの景色を眺めながら、子どもたちと一緒に季節感について語り合ってみてはどうでしょうか。
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更新日:2023年10月31日 23:44:33