No.103 ガガイモ (H15.9.18)
撮影 H10.9.5 三浦富士 |
ガガイモ (ガガイモ科ガガイモ属) |
県内はもちろん、日本全国にも広く分布するつる性の多年草です。日当たりのよい路傍や草原の木などに絡んでつるをのばします。クズやヘクソカズラのつるなどと混ざって広がっているのですが、気をつけて観察しないと見落としてしまうほど地味な植物です。 横にはう地下茎でも繁殖し、茎や葉は、切ったり傷をつけると白い乳液が出ます。 長卵形の葉は厚く、対生し、全縁で長さ5~10センチ、上面は無毛でやや光沢があり、裏面は白緑色をしています。 8~9月に、葉のわきから長い花柄を出し、計1センチほどの淡紫色の花を総状に咲かせます。花冠は星形に裂け、裂片は外側に反り返り、内側には白い軟毛が密に生えています。 袋果は長さ3~10センチ、幅3センチほどになり、中には扁平な種子が詰まり、種子には長い毛があって、晩秋の風に乗って飛び散っていきます。昔は、この毛を綿毛の代用として、印肉として用いたそうです。 |
更新日:2023年10月13日 09:46:12